【業績でみる株価】西松屋チェーンは17年2月期第2四半期累計および通期予想を増額修正

 西松屋チェーン<7545>(東1)は8月31日、17年2月期第2四半期累計および通期個別業績予想の増額修正を発表した。既存店売上が好調に推移し、値下げロスの改善、円高による仕入原価低減なども寄与する。株価は7月の年初来高値から一旦反落したが、好業績を再評価して上値を試す展開が期待される。

■17年2月期第2四半期累計と通期業績予想を増額修正

 8月31日、17年2月期第2四半期累計(3~8月)および通期の個別業績予想の増額修正を発表した。売上面では季節商品の入れ替えが順調で、繊維部門において正価での販売が進んだ。またPB商品の販売も計画どおりとなり、第2四半期累計の既存店売上が102.6%と好調だった。利益面では、値下げロス率の改善、円高による仕入原価低減、広告宣伝費の効率化なども寄与した。

 第2四半期累計は売上高を8億11百万円、営業利益を5億30百万円、経常利益を5億44百万円、純利益を3億63百万円増額して、売上高は前年同期比4.5%増の681億68百万円、営業利益は同66.3%増の41億80百万円、経常利益は同63.5%増の42億80百万円、純利益は同66.8%増の26億70百万円とした。

 通期予想は、売上高を据え置き、営業利益を9億91百万円、経常利益を10億円、純利益を7億16百万円増額して、売上高は前期比3.9%増の1380億円、営業利益は同44.2%増の85億20百万円、経常利益は同42.5%増の87億円、純利益は同44.9%増の55億円とした。

■株価は好業績を再評価して上値試す

 株価は7月の年初来高値1615円から一旦反落したが、8月22日発表した8月の既存店売上を好感して切り返している。週足チャートで見ると13週移動平均線近辺から切り返してサポートラインを確認した形だ。上昇基調に変化はなく、好業績を再評価して上値を試す展開が期待される。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る