【注目銘柄】アルゴグラフィックスは年初来高値更新して上げ足速める、17年3月期通期予想増額余地

注目銘柄

 自動車向けCADシステムを主力とするアルゴグラフィックス<7595>(東1)に注目したい。17年3月期は第2四半期累計の進捗率が高水準であり、通期予想に増額余地がありそうだ。また11月15日に中期経営計画を発表している。株価は年初来高値を更新した。7月急伸後の日柄調整が完了した形であり、上げ足を速める可能性がありそうだ。

 17年3月期連結業績予想は売上高が16年3月期比5.8%増の360億円、営業利益が同13.7%増の28億円、経常利益が同14.0%増の31億円、純利益が同14.3%増の19億円としている。

 PLM事業で保守などサービス関連が堅調に推移し、16年4月事業開始したCAD SOLUTIONSが寄与する。子会社ジーダットのEDA事業も半導体受託設計サービスが拡大する。そして全社的に売上総利益率改善が進展する見込みだ。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が48.8%、営業利益が57.5%、経常利益が54.5%、純利益が55.9%と高水準である。通期予想に増額余地がありそうだ。

 11月15日に中期経営計画「共成」を発表した。中核である自動車向けを中心にワンストップソリューションを強化する。そして経営目標値には19年3月期営業利益31億円、配当性向30%以上を掲げた。

 株価は年初来高値を更新している。週足チャートで見ると13週移動平均線の接近を待って水準を切り上げ、サポートラインを確認した形だ。また7月急伸後の日柄調整が完了した形であり、上げ足を速める可能性がありそうだ。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る