【株式市場】化学株や不動産株も戦列に加わり日経平均は一段高となり高値引け

株式

■新規上場のグッドコムアセットは公開価格を32%上回る2582円で初値

◆日経平均の終値は1万8765円47銭(268円78銭高)、TOPIXは1512.69ポイント(22.07ポイント高)、出来高概算(東証1部)は28億1860万株

チャート1 8日後場の東京株式市場は、夜にECB(欧州中央銀行)理事会を控えて模様ながめに転じる様子はあったが、自動車株や大手銀行株などが前場に続いて高値もみ合いを継続。加えて、朝方を除いて軟調だった住友化学<4005>(東1)が次第に堅調になり、三菱地所<8802>(東1)は一段ジリ高となるなどで、日経平均も次第高となって前場の高値を上回り、大引けにかけて268円78銭高(1万8765円47銭)まで上げ、そのまま高値引けとなった。5日ぶりに1月4日以来の高値を更新した。円主な株価指数では東証マザーズ指数が小甘い。

 後場は、東京電力HD<9501>(東1)が政府の融資拡大観測報道を受けてストップ高まで上げ、DeNA<2432>(東1)はキュレーション情報サイト問題に関する昨日の幹部会見が奏功してか大きく出直り、DDS<3782>(東マ)はオンライン認証ソリューションが日本ヒューレットパッカードに採用されたとの発表が好感されてストップ高。日本一ソフトウェア<3851>(JQS)はソニーグループとの協業が好感されてストップ高。

 8日、新規上場となったグッドコムアセット<3475>(JQS・売買単位100株)は投資用マンション開発などを行い、公開価格は1950円。買い気配で始まり、9時59分に公開価格を32%上回る2582円で初値がついた。高値は前場の2632円、大引けは2270円となった。

 東証1部の出来高概算は28億1860万株(前引けは13億8523万株)、売買代金は3兆3930億円(同1兆5676億円)。1部上場1992銘柄のうち、値上がり銘柄数は1414(同1086)銘柄、値下がり銘柄数は485(同758)銘柄。

 また、東証33業種別指数で値上がりした業種は31業種(前引けは28業種)となり、値上がり率上位の業種は、電力・ガス、証券・商品先物、保険、その他金融、鉄鋼、情報・通信、空運、ゴム製品、非鉄金属、機械、などだった。

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