【新規上場(IPO)銘柄】バリューデザインはバリューカードが順調に増加、押し目買い妙味が膨らむ

株式市場 IPO 鐘

 バリューデザイン<3960>(東マ)は、昨年9月26日に東京証券取引所マザーズに上場。同社は、2006年の創業以来『「バリューカード」を通じ、サービス提供企業と消費者のコミュニケーションの架け橋となることで、双方のメリットを極大化し、社会に貢献します』という理念のもと、商取引に不可欠な「決済」を単なる手段にとどまらせず、プロモーション、マーケティング、ブランディングの観点から企業の販売促進活動を支援し、多様化する決済手段を最適化するとともに、店舗、消費者双方の価値の最大化に尽力している。

今2017年6月期第1四半期は、同社グループが事業展開している「バリューカードASPサービス」では、販売パートナーと共に積極的な拡販を継続、引き続き導入企業数並びに店舗数ともに累計で521社、店舗数も48,741店舗(前年同期比41.4%増)と順調に増加。ハウスプリペイドカード事業では、全国の飲食店・小売店を中心に、また海外市場については、中国・韓国・シンガポール・フィリピンでの飲食店を中心としたサービス導入を継続している。ブランドプリペイドカード事業では、16年9月に新規イシュアによるブランドプリペイドカード発行を開始している。

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 今17年6月期第1四半期実績は、売上高が3億4600万円、営業損益が3200万円の赤字、経常損益が5300万円の赤字、最終損益が3800万円の赤字に着地。シ ステム運用体制、内部管理体制、営業体制の強化に向けた重点的な人材採用と上場対応を行ったため、それに伴う人件費と採用仲介手数料、上場関連などの費用が増大したが、計画に比べ四半期純損失は凡そ半減した。

 今17年6月期業績予想は、売上高が22億5400万円(前期比38.2%増)、営業利益が2億5100万円(同33.5%増)、経常利益が2億3600万円(同45.2%増)、純利益が2億2300万円(同48.7%増)を見込む。

 株価は、昨年10月11日につけた上場来の高値5120円から同11月9日に上場来の安値2930円と調整。1月11日高値4270円と買い直された後、モミ合っている。「バリューカードASPサービス」は、すかいらーくやモスフードサービス、地方のスーパー、飲食店、流通業などに提供し、ハウスプリペイドカードの導入店舗数は国内シェア4割の最大規模といわれているが、導入社数を2018年6月末までに700社に引き上げる計画のほか、中国など競合の少ないアジアでの展開で成長が続く見通し。足元では25日移動平均線がサポートしており、2月8日に予定される今17年6月期第2四半期決算の発表を前に押し目買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)

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