【新規上場(IPO)銘柄】ソレイジア・ファーマは抗がん剤治療の副作用をやわらげる製品を開発

株式市場 IPO 鐘

 ソレイジア・ファーマ<4597>(東マ)は、3月24日に東京証券取引所マザーズに上場した。同社グループは、悪性腫瘍治療を目的とする医薬品の開発及び販売を主たる事業領域としているほか、悪性腫瘍治療薬の投与や放射線治療によって生じる有害事象(副作用等)を軽減し、悪性腫瘍に対する治療及び患者のクオリティ・オブ・ライフ(QOL)の向上が期待できる医薬品及び医療機器の開発及び販売も事業領域としている。世界の医薬品企業やバイオテクノロジー企業から優れた製品候補をライセンス導入し、国際共同治験を含む積極的な開発戦略によって迅速な承認取得を目指し、国内外の少数精鋭のコアチームメンバーを中心とし、高品質のアウトソーシングを最大限活用したハイブリッドチームを構築。日本及びアジアでの臨床開発を推進している。

 同社グループは、現在3製品を開発中。協和発酵キリンが子会社化した英プロストラカン社が開発した、がん化学療法剤投与に伴う悪心・嘔吐の予防の貼り薬は、中国で承認申請中。スウェーデンのカミュラス社から導入した、がん化学療法、放射線療法誘発性口内炎の疼痛緩和の口内炎保護スプレーは、日本、中国で承認申請中。また、米ザイオファーム・オンコロジーから導入した、再発又は難治性の末梢性T細胞リンパ腫の抗がん剤ダリナパルシンは、2016年3月から日本、韓国、台湾、香港での国際共同第Ⅱ相臨床試験(承認申請に至る最終試験)を実施中。

 今2017年12月期第2四半期業績予想は、売上高が0万円、営業損益が10億3500万円の赤字、経常損益が10億3900万円、最終損益が10億3900万円の赤字を見込む。

 今17年12月期業績予想は、売上高が4億2300万円(前期比15.6%減)、営業損益が17億8700万円の赤字(同4億6200万円の赤字)、経常損益が17億9300万円、最終損益が17億9800万円の赤字を見込む。医薬品開発は、多額の投資を長期間にわたり実施する必要があり、現在、同社グループは先行投資に比重を置いた事業運営を図っていることから、無配を予定している。

 株価は、3月24日に公開価格185円を26.5%上回る234円で初値を付け、同日高値285円と買われた後、上値を切り下げモミ合っている。がん治療の完遂のため、抗がん剤治療の副作用をやわらげる製品に対する期待感は今後も高まることから、今後も市場の関心を集めると予想する。同社の悪心・嘔吐の予防の貼り薬は早ければ、17年内に承認が期待されており、公開価格に接近する場面があれば、中長期的な視点で買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)

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