バルクホールディングスは17年3月期通期連結業績を上方修正し発表

■今期18年3月期は増益を見込む

 バルクホールディングス<2467>(名証セ)の17年3月期通期連結業績は上方修正して発表し、売上高は従来予想(2月14日公表)を16百万円上回り17億12百万円(前期比23.9%減)、営業利益は同10百万円上回り25百万円(同63.4%減)、経常利益は同9百万円上回り23百万円(同66.4%減)、純利益は同11百万円上回り6百万円(86.9%減)となった。

 売上高が前回予想時の想定を上回って推移。一方で、マーケティング事業で事業拡大に向けた先行投資費用の支出が計画を下回ったことで、各段階の利益が業績予想を上回った。

 なお、同社グループは、今後「コンサルティング事業」「マーケティング事業」及び「IT事業」などに対して経営資源を集中的に投下する方針を決定した。これにより、連結子会社の株式会社ハウスバンクインターナショナルの全株式を17年3月10日付けで売却し、同社を連結の範囲から除外したとしている。

 各事業を見ると、コンサルティング事業では、既存顧客向けの諸施策が奏効し、情報セキュリティ関連認証等の更新支援や情報セキュリティ体制の強化・構築支援等のストック型案件の売上が増加した。

 マーケティング事業では、マーケティングリサーチ事業に関しては、既存顧客からのリピート案件の確保に注力するとともに、事業戦略の見直しと事業基盤の拡充・再構築を進めた。セールスプロモーション事業・広告代理業に関しては、引き続き、特に大手スーパーマーケットや大手食品メーカーについて、リピート案件、スポット案件ともに堅調に推移した。

 IT事業では、前期に引き続き、グループ内のシステム開発や新規ビジネスの開発支援向けに戦略的に人的リソースを投入。

 18年3月期の通期連結業績見通しは、売上高が前期比36.5%減の10億87百万円、営業利益が同35.8%増の34百万円、経常利益が同64.0%増の38百万円、純利益が同4.3倍の29百万円としている。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る