【注目銘柄】東亞合成は05年高値に接近、17年12月期第1四半期2桁増益で通期予想は増額の可能性

注目銘柄

 東亞合成<4045>(東1)に注目したい。アクリル酸エステル先駆で、接着剤「アロンアルファ」を擁する化学品メーカーである。17年12月期第1四半期の連結業績は2桁増益だった。通期予想は増額の可能性が高いだろう。株価は年初来高値更新の展開となり、05年高値に接近している。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

 4月28日発表した17年12月期第1四半期(1月~3月)連結業績は売上高が前年同期比5.8%増の351億98百万円、営業利益が同18.8%増の47億99百万円、経常利益が同19.3%増の49億52百万円、純利益が同30.7%増の35億46百万円だった。

 基礎化学品事業におけるアクリルモノマー製品の増販や価格是正、接着剤事業における機能性接着剤の増販、高機能無機材料事業における高純度無機化学品の増販などで2桁増益だった。

 17年12月期通期の連結業績予想は、売上高が16年12月期比1.9%増の1380億円で、営業利益が同0.9%増の163億円、経常利益が同0.8%減の168億円、純利益が同17.4%減の114億円としている。

 第1四半期の進捗率は、第2四半期累計に対して売上高が52.1%、営業利益が62.3%、経常利益が61.1%、純利益が64.5%と高水準である。そして通期予想に対しても売上高25.5%、営業利益29.4%、経常利益29.5%、純利益31.1%と順調な水準である。期初時点で下期偏重の計画であることも考慮すれば、通期会社予想は増額の可能性が高いだろう。

 株価は年初来高値更新の展開となり、5月8日には1350円まで上伸した。そして05年12月高値1360円に接近している。週足チャートで見ると26週移動平均線サポートラインとなって上昇トレンドだ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AI機能強化でさらに便利に!Siriの進化とChatGPT統合で作業効率向上  Appleは3月…
  2. ■ChatGPT Enterpriseを活用し、業務効率化と新たな価値創造を推進  ふくおかフィナ…
  3. ■2024年度の美容室倒産件数、前年を大幅に上回る197件  帝国データバンクの調査によると、20…
2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

ピックアップ記事

  1. ■スタンレー電気など年初来安値銘柄の業績見通しに焦点  日経平均株価が4月に大幅下落する中、年初来…
  2. ■トランプ劇場、急転換の舞台裏!米中摩擦、FRB人事…予測不能な変幻自在  「クルマは急に止まれな…
  3. ■5大商社決算発表を前に高まる投資家の期待感  世界三大投資家の一人ウォーレン・バフェットが日本の…
  4. ■「市場の反乱」の一段落で「市場の勝利」を期待しバフェット流に商社株にバリュー株投資も一考余地  …
  5. ■株価55%高もまだ割安!?記念優待利回り10%超の注目株  10日には米国の関税発動停止を受け、…
  6. ■一喜一憂の投資家心理、トランプ関税「一時停止」の罠  まずフェイクニュースかと目と耳を疑った。次…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る