【業績でみる株価】フジマックは96年来の高値圏、依然として割安感

 総合厨房設備機器メーカーで、外食産業やホテルなどの大型設備を主力としているフジマック<5965>(東2)は、17年3月期が計画超の大幅増益となり、18年3月期も増益予想である。株価は年初来高値を更新して96年来の高値圏だ。依然として割安感の強い水準であり、上値を試す展開が期待される。

■需要高水準で18年3月期増益予想

 5月11日発表した17年3月期連結業績は、売上高が16年3月期比1.1%減の360億94百万円、営業利益が同35.6%増の21億53百万円、経常利益が同37.8%増の22億70百万円、そして純利益が同2.2倍の15億02百万円だった。

 計画超の大幅増益だった。2月10日の修正値(売上高を減額、利益を増額)に対して、売上高は3億54百万円、営業利益は4億53百万円、経常利益は4億90百万円、純利益は3億62百万円、それぞれ上回った。期末に設備維持・更新需要が増加し、コスト削減や生産効率の改善なども寄与した。

 18年3月期の連結業績予想は売上高が17年3月期比4.4%増の377億円、営業利益が同8.5%増の23億37百万円、経常利益が同7.3%増の24億37百万円、純利益が同3.1%増の15億50百万円としている。

 外食産業、ホテル・旅館関連、セントラルキッチン、食品工場などにおける厨房設備機器の需要が高水準であり、特に20年東京五輪に向けたホテル・旅館関連の需要が注目される。18年3月期も好業績が予想される。

■株価は96年来の高値圏

 株価は好業績を評価する形で3月高値の1790円を突破し、年初来高値更新の展開となった。本日5月19日には1928円まで上伸した。96年来の高値圏である。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドだ。予想PER1桁台、PBR1倍割れで、指標面は依然として割安感の強い水準だ。上値を試す展開が期待される。(MM)

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