【業績でみる株価】神戸物産は年初来高値更新して15年の上場来高値目指す、17年10月期利益予想を増額修正

 食材販売「業務スーパー」をFC展開している神戸物産<3038>(東1)は、17年10月期第2四半期累計が計画超の大幅増益となり、17年10月期通期の利益予想を増額修正した。株価は年初来高値更新の展開となった。好業績を評価して15年7月の上場来高値を目指す展開が期待される。

■17年10月期第2四半期累計が計画超の大幅増益、通期利益予想を増額

 6月12日発表した17年10月期第2四半期累計(11月~4月)の連結業績は売上高が前年同期比4.4%増の1242億52百万円、営業利益が同44.1%増の72億49百万円、経常利益が同2.8倍の80億14百万円、純利益が同4.4の44億54百万円だった。

 計画に対して売上高は3億円、営業利益は18億円、経常利益は28億円、純利益は14億円上回り、大幅増益だった。業務スーパー事業の新規出店が順調に進んだことによる新店効果に加えて、商品出荷実績が直轄エリア既存店で102.3%、全店で105.6%と好調に推移した。利益面では国内自社工場生産商品やPB商品の好調で利益率が改善した。営業外での為替差損益やデリバティブ評価損益の大幅改善も寄与した。

 第2四半期累計の好調を受けて17年10月期通期の連結業績予想は6月12日に利益を増額修正した。売上高は据え置いて16年10月期比5.5%増の2524億円、営業利益は18億円増額して同16.6%増の138億円、経常利益は28億円増額して同65.0%増の144億円、純利益は14億円増額して同86.4%増の85億円とした。第2四半期累計の超過分を上乗せした形だ。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が49.2%、営業利益が52.5%、経常利益が55.7%、純利益が52.4%である。営業外収益に変動の可能性があるが、通期ベースでも好業績が期待される。

■株価は年初来高値更新、好業績評価して15年の上場来高値目指す

 株価は3月高値4590円を突破して年初来高値更新の展開となり、本日6月16日は5320円まで上伸した。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドである。好業績を評価して15年7月の上場来高値6935円を目指す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る