
■4~6月決算は「業界の傾向に反して増加」
昭和パックス<3954>(東証スタンダード)は9月1日、続伸一段高となり、午前10時半前に一時ストップ高の3090円(500円高、19%高)まで上げ、上場来初の3000円台に進んでいる。精米・ペットフードなどに対応した中型袋、化学工業製品・水産物・農産物・食品を包装する紙重袋などの大手で、2025年産米の作柄が予想されたほど落ち込まない見通しが出され、需要拡大期待が一段と強まる相場になっている。
25年のコメの作柄は、「農林水産省29日発表の2025年産主食用米の全国の作柄概況(8月15日時点)で『おおむね良好、42都道府県が前年並み以上』」(共同通信8月29日夜)などと伝えられた。先に発表した第1四半期(2025年4~6月)決算は、「業界の傾向と同じく飼料の用途が減少」(決算短信)した一方、「米麦、合成樹脂の用途は、業界の傾向に反して増加に転じ」た。政府のコメ増産政策の追い風は来年度になるが、足元の需要動向にも期待が出ている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)