王子ホールディングスが10年ぶりの高値、セルロース新素材に期待強まる

株式市場 銘柄

■業績動向も通期で増収増益の観測報道を受け安心感が

 王子ホールディングス<3861>(東1)は30日、続伸一段高となり、取引開始後に683円(34円高)まで上げて2007年以来の高値を更新した。26日付で「耐水性に優れたセルロースナノファイバーシートを開発しサンプル配布を開始」と発表、引き続き好感されている。

 また、当面の業績については、「4~9月、原料高で採算悪化、足元はパルプ販売好調」(日本経済新聞10月28日付朝刊)と伝えられ、下期への期待が強まった印象がある。「通期予想は売上高が前期比4%増の1兆5000億円、営業利益は6%増の750億円。パルプ販売の好調や段ボール原紙の値上げ浸透を勘案し、増収増益を見込む」(同)と伝えられた。

 ほぼ10年ぶりの高値に進んできたため参加者の大半が利益の出る状態になり、買い回転が効く状態になってきた。このため、今後も好材料には反応しやすい展開が続くとの期待がある。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る