【新規上場(IPO)銘柄】ナレッジスイートは今9月期営業利益2ケタ増益見通し、中小企業が対象で成長余地大

株式市場 IPO 鐘

 ナレッジスイート<3999>(東マ)は、12月18日に東京証券取引所マザーズに上場した。企業の中で一番価値ある情報は、社員一人ひとりのノウハウ・経験や個人が抱えている情報等といった目に見えない暗黙知。それら知識のビックデータを可視化し、「変化し続ける生きた会社(情報)資産に変えて、営業活動の効率化また自動化できるクラウドサービスを提供している。

 同社は、「企業内に眠るビッグデータを可視化させ、生涯その企業において知識の変化に対応した脳の記憶補助装置」と定義する中堅・中小企業向けSFA/CRMクラウドサービスの製品強化に注力し、顧客ニーズに即したスマートフォン用名刺スキャンアプリ等の新機能をリリース。また、クラウドサービス拡販に向け、機能強化のPR、展示会・セミナーの開催及び全国の中堅・中小企業への対応、代理店販売から直販体制への移行による提案力、サポート力の向上に向けた販売体制強化を図り、クラウドサービス導入社数の拡大に注力している。

 今18年9月期第2四半期業績予想は、売上高4億2400万円、営業利益8800万円、経常利益8300万円、純利益7500万円を見込む。

 今18年9月期業績予想は、売上高8億8500万円(前期12.0%増)、営業利益1億7200万円(同11.2%増)、経常利益1億7100万円(同13.7%増)、純利益1億5600万円(同5.9%増)を見込む。成長投資を優先し、年間配当予想は、無配を予定している。

 株価は、上場2日目の12月19日に公開価格2000円の2.5倍相当の5010円で初値をつけ、同日高値5110円と買い進まれ後、同20日安値3800円と下落したが、下値を切り上げモミ合っている。日本企業約420万社の99.7%が中小企業、対象でない個人事業主等を差し引いても100万社~200万社が潜在顧客で成長余地がある。4000円を割れで下値を固めた感があり、押し目は注目したい。(株式評論家・信濃川)

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