三洋貿易の18年9月期第1四半期は純利益が2.2%増、主力の自動車・家電・情報機器向けが堅調

■機械資材では前年同期比19.9%増収、同26.8%増益

 三洋貿易<3176>(東1)は7日、18年9月期第1四半期連結業績を発表した。

 売上高は前年同期比13.4%増の190億38百万円、営業利益は同0.2%増の13億21百万円、経常利益は同4.8%減の14億03百万円、純利益は同2.2%増の9億19百万円となった。

 各事業の取組みを見ると、化成品では、ゴム関連商品は、主力の自動車や家電・情報機器向けの合成ゴムなどの副資材が堅調であった。化学品関連商品は、塗料・インク関連などの輸出は好調だったが、香料や染料などの輸出が低迷した。また子会社ソートの売上高は増加したが、原料価格の高騰で利益は伸び悩んだ。売上高は71億73百万円(同5.8%増)、営業利益は4億66百万円(同0.5%減)だった。
 
 機械資材では、産業資材関連商品は、自動車内装用部品の販売が引続き好調で、前年実績を大幅に上回った。機械・環境関連商品は、飼糧用設備が好調だったが、バイオマス大型案件の検収が翌四半期にずれ込んだ。科学機器関連商品は、元素分析装置(金属判別器)や摩擦摩耗試験機、バイオ関連機器の納入が実現し、新規引合もあり好調だった。売上高は62億31百万円(同19.9%増)、営業利益は7億54百万円(同26.8%増)となった。

 海外現地法人では、SCOA(米国)は吸水性ポリマー等の化学品が好調で売上高は増加したが、利益面ほぼ横ばいだった。三洋物産貿易(上海)有限公司、San-Thap(タイ)は、自動車用部品及びゴム関連商品の販売が好調だった。Sanyo Trading (Viet Nam)Co.,Ltd.は、塗料の大口案件を始め化学品関連が好調で業績を牽引した。売上高は46億19百万円(同27.3%増)、営業利益は1億54百万円(同29.3%減)となった。

 18年9月期の通期見通しは、売上高は743億円(前期比9.7%増)、営業利益は49億50百万円(同0.2%増)、経常利益は51億50百万円(同2.3%減)、純利益は33億10百万円(同1.2%減)としている。

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