GMOグローバルサイン・ホールディングスは20年12月期3Q累計営業・経常増益

(決算速報)
 GMOグローバルサイン・ホールディングス<3788>(東1)は11月11日の取引時間終了後に20年12月期第3四半期累計の連結業績を発表した。小幅ながら営業・経常増益だった。通期予想は据え置いて増収増益予想としている。収益拡大を期待したい。株価は上場来高値圏から急反落した。目先的には第3四半期の営業利益減速を嫌気する可能性もあるが、調整を交えながら戻りを試す展開を期待したい。

■20年12月期3Q累計営業・経常増益、通期予想据え置き

 20年12月期第3四半期累計(1月~9月)の連結業績は、売上高が前年同期比3.9%増の100億52百万円、営業利益が1.7%増の10億89百万円、経常利益が8.0%増の11億79百万円、そして純利益が3.8%減の8億85百万円だった。

 全体として小幅ながら営業・経常増益だった。ソリューション事業が先行投資負担で赤字やや拡大したが、クラウド・ホスティング事業がクラウドサービス拡大やサービス統廃合効果などで16.9%増益、セキュリティ事業がSSLサーバー証明書の契約期間変更のマイナス影響を吸収して8.1%増益と順調だった。

 通期の連結業績予想は据え置いて、売上高が19年12月期比4.4%増の136億91百万円、営業利益が7.1%増の15億42百万円、経常利益が5.7%増の15億70百万円、純利益が5.5%増の11億32百万円としている。クラウドサービスやSSLサーバー証明書が牽引して増収増益予想である。

 第3四半期累計の営業利益進捗率は70.6%である。四半期別の営業利益は第1四半期が4億15百万円、第2四半期が3億97百万円、第3四半期が2億77百万円となり、第3四半期に減速した形だが、通期ベースで収益拡大を期待したい。

 なおGMO電子印鑑Agreeの契約数は11月8日時点で7万件を突破した。テレワークや電子印鑑・電子契約の流れも追い風として中期的に収益拡大基調だろう。

■株価は戻り試す

 株価は上場来高値圏から急反落した。目先的には第3四半期の営業利益減速を嫌気する可能性もあるが、調整を交えながら戻りを試す展開を期待したい。11月11日の終値は1万280円、時価総額は約1202億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AI機能強化でさらに便利に!Siriの進化とChatGPT統合で作業効率向上  Appleは3月…
  2. ■ChatGPT Enterpriseを活用し、業務効率化と新たな価値創造を推進  ふくおかフィナ…
  3. ■2024年度の美容室倒産件数、前年を大幅に上回る197件  帝国データバンクの調査によると、20…
2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

ピックアップ記事

  1. ■スタンレー電気など年初来安値銘柄の業績見通しに焦点  日経平均株価が4月に大幅下落する中、年初来…
  2. ■トランプ劇場、急転換の舞台裏!米中摩擦、FRB人事…予測不能な変幻自在  「クルマは急に止まれな…
  3. ■5大商社決算発表を前に高まる投資家の期待感  世界三大投資家の一人ウォーレン・バフェットが日本の…
  4. ■「市場の反乱」の一段落で「市場の勝利」を期待しバフェット流に商社株にバリュー株投資も一考余地  …
  5. ■株価55%高もまだ割安!?記念優待利回り10%超の注目株  10日には米国の関税発動停止を受け、…
  6. ■一喜一憂の投資家心理、トランプ関税「一時停止」の罠  まずフェイクニュースかと目と耳を疑った。次…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る