プロパティデータバンクは底打ち感、19年3月期増収増益予想で3Q累計順調

株式市場 銘柄

 プロパティデータバンク<4389>(東マ)は、不動産運用管理に関するクラウドサービス「@プロパティ」を主力とするBtoB不動産テック企業である。19年3月期増収増益予想で、第3四半期累計は2桁増収増益と順調だった。また期末配当も発表している。株価は高値からほぼ3分の1水準となる12月安値から切り返して底打ち感を強めている。出直りを期待したい。

■不動産管理クラウドサービス「@プロパティ」が主力

 18年6月東証マザーズに新規上場した。不動産の運用管理に関する統合資産管理クラウドサービス「@プロパティ」を主力とする「BtoBの不動産テック企業」である。企業の不動産・施設等の資産管理業務の効率化を支援する。18年9月末の登録建物データは18年3月末比4673棟増加の4万5793棟である。また新規事業としてデータサイエンスサービスを19年1月開始した。

■19年3月期増収増益予想で3Q累計2桁増収増益と順調

 19年3月期の非連結業績予想は、売上高が18年3月期比22.3%増の15億16百万円、営業利益が3.5%増の2億45百万円、経常利益が4.4%増の2億46百万円、純利益が11.4%増の1億62百万円としている。人員増加、外注費増加、開発投資に伴う減価償却費増加などで営業利益の伸びは小幅だが、クラウドサービス、ソリューションサービスとも伸長して2桁増収予想である。なお未定としていた配当予想は年間20円(期末一括)とした。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比32.4%増の11億26百万円、営業利益が15.5%増の1億66百万円、経常利益が11.6%増の1億58百万円、純利益が13.9%増の1億07百万円だった。クラウドサービスが新規顧客の獲得や既存顧客の利用拡大で7.9%増収、ソリューションサービスが大口案件受注も寄与して2.5倍増収と好調に推移した。通期予想に対する進捗率は売上高74.3%、営業利益67.8%と順調である。通期でも好業績を期待したい。

■株価は底打ち感

 株価は18年6月高値4140円からほぼ3分の1水準となる12月安値1575円から切り返して底打ち感を強めている。1月31日には2187円まで上伸した。出直りを期待したい。2月6日の終値は2050円、今期予想PERは約24倍、時価総額は約40億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る