エンバイオ・ホールディングスの第1四半期は、3事業とも好調で、2ケタ増収大幅増益

■土壌汚染対策事業では、改正土壌汚染対策法の施行により、コンサルティング業務の引き合いが増加

 土壌汚染対策事業を展開するエンバイオ・ホールディングス<6092>(東マ)の第1四半期は、3事業とも好調で、2ケタ増収大幅増益となった。

 中国では、19年1月1日に土壌汚染防治法が施行され、土壌汚染対策に対する関心が高まっている。この様な状況の中で、同社では、「中期経営計画2023」を策定し、土壌汚染対策事業を中心に、ブラウンフィールド活用事業や自然エネルギー事業を積極的に展開した。

 その結果、20年3月期第1四半期連結業績は、売上高21億54百万円(前年同期比11.2%増)、営業利益3億47百万円(同106.2%増)、経常利益2億82百万円(同115.6%増)、純利益3億77百万円(同330.6%増)となった。

 事業別の業績を見ると、土壌汚染対策事業では、改正土壌汚染対策法の施行により、コンサルティング業務の引き合いが増加した。また、拡散防止を目的とした工法や油汚染の調査も増加した。しかし、製品販売が振るわなかったり、一部の工事で進行が遅れたりしたことで減収となった。利益面では、原価率が改善し、増益となった。その結果、売上高は10億16百万円(同26.1%減)、セグメント利益28百万円(同976.3%増)であった。

 ブラウンフィールド活用事業は、エンバイオ・リアルエステートで販売に注力した結果、浄化等が完了した5物件の販売を行った。その中には要措置区域から2年間モニタリ ングの後、指定区域を解除して販売した物件も含まれている。仕入れに関しては、2物件を仕入れた。その結果、売上高7億03百万円(同140.3%増)、セグメント利益1億24百万円(同91.4%増)と大幅増収増益となった。

 自然エネルギー事業では、新たに岡山県久米郡で稼働開始したことで、第1四半期末日現在、太陽光発電所は29か所、総発電量35,614kWが稼働している。その結果、売上高4億33百万円(同61.6%増)、セグメント利益1億63百万円(同123.2%増)と大幅増収増益。

 今通期連結業績予想は、売上高92億37百万円(前期比7.9%増)、営業利益8億40百万円(同32.7%増)、経常利益6億07百万円(同39.5%増)、純利益5億23百万円(前期△1億50百万円)と増収大幅増益で過去最高益を見込む。

 ちなみに進捗率を調べると、売上高23.3%(前期22.6%)、営業利益41.3%(同26.5%)、経常利益46.5%(同30.1%)、純利益72.1%(前期赤字)と利益利面での進捗率が高いことから、上振れも期待できそう。

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