【木村隆のお宝銘柄】大林組は今期の見通しを増額修正、中期計画も注目材料に

木村隆のお宝銘柄

大林組<1802>(東1)は会社側が14日正式に増額修正した。売上げは期初計画700億円増額の1兆7700億円、(前期比10%増)、営業利益は同130億円増額の480億円(同)。また、続く2016年3月期以降の業績に関して暫定的に前回予想を据え置く。

16年3月期より始まった、3カ年の新中期経営計画(最終年度を2018年)では、建設事業で安定的な利益を確保し、新領域事業の成長を見込む。連結営業利益は中期的に450億円程度で安定推移を計画している

株価は4月14日の業績、配当増額修正を受け07年以来の高値となる842円まで上昇したが、その後は利食い売りに急速に伸び悩んだ。中期的に完工粗利益率の改善を見込んでおり、会社側が提示した新中計の利益目標は保守的と見られている。このため建築コストの増加など懸念を払しょく建築工事の完工粗利益率の改善が確認できれば、株価はさらに上値を切り上げる公算が大きいと見られる。

5月13日に開示予定の2015年3月期決算と2016年3月期の会社計画。および5月14日に開催予定のアナリスト向け説明会の内容により。増額の可能性もつよまっている。(株式評論家)

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