カオナビは上値試す

株式市場 銘柄

 カオナビ<4435>(東マ)はクラウド型人材マネジメントシステムを展開している。21年3月期業績予想はイベント中止や商談停滞などの影響を考慮して、第2四半期累計をレンジ形式で開示している。当面は新型コロナウイルスの影響が意識されるが、中期的に収益拡大を期待したい。株価は戻り高値圏で堅調に推移している。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■クラウド型人材マネジメントシステム「カオナビ」を展開

 企業の人材情報をクラウド上で管理する人材マネジメントシステム「カオナビ」を展開している。社員の顔写真で直感的に操作できることが特徴だ。月額課金の収益モデルで、20年3月末の利用企業数は1789社となった。

■21年3月期予想は2Q累計をレンジで開示

 21年3月期の業績(非連結)予想はイベント中止や商談停滞などの影響を考慮して、第2四半期累計をレンジ形式で開示している。売上高は14億20百万円~16億円(前年同期比17.2%増~32.1%増)、営業利益は80百万円の赤字~1億20百万円の黒字としている。当面は新型コロナウイルスの影響が意識されるが、中期的に収益拡大を期待したい。

■株価は上値試す

 株価(20年1月1日付で株式2分割)は戻り高値圏で堅調に推移している。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。6月8日の終値は3985円、時価総額は約449億円である。

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