【株式評論家の視点】JIECの第1四半期利益進捗率62%、通期上振れの可能性大きい

株式評論家の視点

JIEC<4291>(東2)は、今3月期第1四半期決算好調で割安感があり、注目したい。同社は、株式会社CSK(現SCSK株式会社)と日本アイ・ビー・エム株式会社の合弁企業として1985年に創業。企業のビジネスに大きな変革をもたらしているクラウド・モバイル・ビッグデータ技術の3つのITトレンドに着目した先進技術に積極的に取り組み、顧客のニーズに応えるソリューション・サービスを提供している。

今2016年3月期・第1四半期業績実績は、売上高34億2500万円(前年同期比6.5%増)、営業利益2億7500万円(同59.2%増)、経常利益2億7800万円(同58.1%増)、純利益1億8300万円(同75.1%増)に着地。金融・運輸・製造分野の開発案件が順調に推移し、第1四半期営業利益は第2四半期計画に対する進捗率は62.5%と順調に推移している。

通期業績予想は、売上高150億円(前期比9.0%増)、営業利益13億円(同22.9%増)、経常利益13億円(同21.9%増)、純利益8億円(同28.4%増)を見込んでいる。年間配当は35円(第2四半期末17.5円 期末17.5円)継続を予定している。

株価は、7月24日につけた年初来高値1610円から8月5日安値1470円まで短期調整。1500円割れで下値を固め出直る動きとなっている。経済産業省は産業構造審議会(経産相の諮問機関)の下に新たな部会を立ち上げ、人工知能(AI)やビッグデータなどの新技術が産業や生活に与える影響を議論するもようで、来年度以降の成長戦略などに反映させる計画と伝わっており、関連銘柄として注目度が高まっている。今期予想PER13倍台と割安感があり、配当利回り2.2%と利回り妙味はソコソコある。週足では13週移動平均線がサポートしており、高値奪回から上値を伸ばすか注目したい。(株式評論家の視点・信濃川)

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