HENNGEは上値試す、20年9月期大幅増収増益予想

株式市場 銘柄

 HENNGE<4475>(東マ)は、不正ログイン対策などをクラウドサービスで提供するHENNGE One事業を主力としている。20年9月期大幅増収増益予想である。収益拡大を期待したい。株価は8月の上場来高値から一旦反落したが、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■HENNGE One事業が主力

 19年10月東証マザーズに新規上場した。不正ログイン対策、スマートフォン紛失対策、メール情報漏洩対策などを一元的にクラウドサービスで提供するHENNGE One事業を主力として、プロフェッショナルサービス事業も展開している。

 なお20年6月末時点で、HENNGE One契約社数は前年比18.3%増の1610社、ユーザ数は17.1%増の190.9万人となった。

 20年7月には、文部科学省が提唱するGIGAスクール構想を受けて、教育現場に安心・安全な学習環境を提供すべく「HENNGE One for Education」を発売した。

■20年9月期大幅増収増益予想

 20年9月期連結業績予想(8月7日に売上高を据え置き、利益を上方修正)は、売上高が19年9月期比19.9%増の41億10百万円、営業利益が2.6倍の4億80百万円、経常利益が2.7倍の4億80百万円、純利益が2.5倍の2億80百万円としている。

 売上面は新型コロナウイルスの影響が限定的で、概ね計画水準で順調に推移している。利益面では、海外渡航制限によるグローバル人材入社遅れで人件費、イベント中止で広告宣伝費、営業活動制限で旅費交通費・接待交際費が計画を下回る見込みだ。

 なお第3四半期累計は、売上高が前年同期比19.5%増の30億06百万円、営業利益が2.2倍の3億18百万円だった。HENNGE One事業の契約社数、契約ユーザ数が順調に増加した。通期ベースでも収益拡大を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は8月の上場来高値から利益確定売りで一旦反落したが、大きく下押す動きは見られない。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。9月16日の終値は5430円、時価総額は約867億円である。

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