プロパティエージェントは上値試す、21年3月期増収増益予想

株式市場 銘柄

 プロパティエージェント<3464>(東1)は不動産開発販売事業やプロパティマネジメント事業を展開している。21年3月期は注力している中古収益不動産マッチング事業の拡大などで増収増益予想としている。収益拡大基調を期待したい。株価は急伸して18年の上場来高値に接近する場面があった。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■不動産開発販売やプロパティマネジメントを展開

 自社ブランド「クレイシア」シリーズを中心に資産運用型投資用マンションなどの開発・販売を行う不動産開発販売事業、賃貸管理・賃貸仲介・建物管理サービスを提供するプロパティマネジメント事業、および不動産クラウドファンディング事業を展開している。

 20年8月には不動産開発販売事業の一部として、ノンアセット事業となる新事業の中古収益不動産マッチング事業「スマートセカンド」を立ち上げた。当該事業で中期的に売上高300億円~400億円規模を目指す。

 3月2日には子会社DXYZが、オートロックマンションへの置き配を可能とする顔認証技術に関する特許を取得したと発表している。

■21年3月期増収増益予想

 21年3月期の連結業績予想は、売上高が20年3月期比19.1%増の270億円、営業利益が5.1%増の20億円、経常利益が6.8%増の16億50百万円、当期純利益が5.8%増の10億10百万円としている。配当予想は1円増配の26円(期末一括)である。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比7.9%減の151億86百万円、営業利益が57.2%減の7億42百万円だった。前期の業者向け取引増加の反動で減収減益だったが、この影響を除くベースでは概ね順調に推移し、新型コロナウイルスによる不透明感を考慮した最低シナリオを上回る水準で着地した。

 通期ベースでは注力している中古収益不動産マッチング事業の拡大などで増収増益予想としている。なお3月1日には販売用不動産2物件の売却(決済・引渡日程は調整中)を発表している。収益拡大基調を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は急伸して18年の上場来高値に接近する場面があった。その後は利益確定売りが一旦優勢になったが、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。3月5日の終値は1715円、時価総額は約124億円である。

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