【株価診断】Link-Uは急反発して基調転換、21年7月期は上振れの可能性

株価診断

 Link-U<4446>(東1)は漫画アプリ運用に強みを持つサーバープラットフォームビジネスを展開している。6月14日に発表した21年7月期(連結決算開始)第3四半期累計の各利益は通期予想を大幅に超過達成した。通期予想は上振れの可能性が高いだろう。収益拡大を期待したい。株価は5月の上場来安値圏から急反発して基調転換を確認した形だ。出直りを期待したい。

■漫画アプリ運用に強みを持つサーバープラットフォームビジネスを展開

 自社設計のオリジナルサーバーを基軸としたデータ配信システム、およびデータを適切に蓄積・分析・処理するAIソリューションを、ワンストップで提供するサーバープラットフォームビジネスを展開している。

 事業区分は、レベニューシェア収益および月額固定収益(サブスクリプション)のリカーリングサービス、リカーリングサービス案件獲得のための初期開発・保守開発サービスとしている。

 漫画アプリに強みを持ち、小学館のマンガアプリ運用などを主力としている。20年9月にはサービス事業者マッチングプラットフォーム運営のリベラルマーケティングを子会社化、20年10月には双葉社と新規マンガ配信サービスで業務提携、21年1月にはKADOKAWAと新規ラノベ・マンガ配信サービスで業務提携、21年6月にはComikey Mediaと資本業務提携した。なお持分法適用関連会社だったHashpaletteについては、株式保有比率低下に伴って合弁契約が修正されることになったため、持分法適用関連会社から除外した。

■21年7月期(連結決算開始)は上振れの可能性

 21年7月期連結業績予想(連結決算開始、3月12日に下方修正)は、売上高が14億86百万円、営業利益が1億24百万円、経常利益が1億18百万円、親会社株主帰属当期純利益が80百万円としている。

 第3四半期累計は売上高が11億76百万円、営業利益が2億27百万円、経常利益が2億19百万円、四半期純利益が1億40百万円だった。前年非連結業績との比較で26.1%増収(リカーリング売上が23.1%増収、初期開発・保守開発売上が48.7%増収)と伸長した。

 第3四半期累計の進捗率は売上高が79.1%、営業利益が183.1%、経常利益が185.3%、当期純利益が174.5%で、各利益は通期予想を大幅に超過達成した。海賊版サイトの影響が不透明として通期予想を据え置いたが、上振れの可能性が高いだろう。収益拡大を期待したい。

■株価は急反発して基調転換

 株価は5月の上場来安値圏から急反発している。週足チャートで見ると、抵抗線となっていた26週移動平均線を突破した。基調転換を確認した形だ。出直りを期待したい。6月17日の終値は1340円、時価総額は約189億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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