【SNSで変貌する選挙戦】衆議院選挙のYouTube視聴18億回の衝撃

■切り抜き動画が8割超、「そのほか」投稿が選挙情報の主戦場に

 株式会社エビリーは2月5日、2026年衆院選におけるYouTube動画視聴動向の調査結果を発表した。調査対象は1月19日から2月1日までに投稿された2万3977本の政治関連動画で、総視聴回数は18億回を突破。視聴回数の8割以上を第三者投稿の「そのほか」カテゴリが占め、切り抜き動画が選挙戦の主戦場となっている実態が明らかとなった。

■自民党が8億回超の視聴で首位を獲得

 自民党は8億回超の視聴で首位を獲得し、その8割以上が第三者による投稿であった。中道も約4.9億回を記録し、高い注目を集めた。維新の会は471本と投稿本数で最多となり、メディアを介さないダイレクト発信を徹底していた。れいわ、参政党、共産党はエンゲージメント率が12%超と高く、熱量の高い支持コミュニティを形成していた。

 コメント分析では、自民党が12万件超で最多。ポジティブ率は42.8%、中立が39.58%と多様な意見が交わされていた。日本保守はポジティブ率68.5%でトップ。中道と社民党はネガティブ率が比較的高く、既存政治への批判の受け皿としての性格が現れていた。

■政策争点は「消費税」、動画分析に見る生活直結の関心

 政策キーワードでは「消費税」が1,016件と最多で、物価高対策や社会保険料など経済負担に関するテーマが上位を占めた。「外交」や「安全保障」などの国際関連ワードも一定の関心を集めていた。これにより、YouTube上での政策発信が生活密着型の関心に応じたものであることが裏付けられた。

 YouTubeデータ分析ツール「kamui tracker」を提供するエビリー社は、今回の調査により、YouTubeが一方通行の政治報道から多方向的な政治対話の場へと変化したと指摘。有権者の関心と参加を可視化するプラットフォームとしての機能が強まっており、今後もこの傾向を継続的に分析していくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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