ゼリア新薬工業、生産設備復旧で第3四半期大幅改善、自己株式消却で株主還元強化
- 2026/2/6 07:53
- 決算発表記事情報

(決算速報)
ゼリア新薬工業<4559>(東証プライム)は2月5日に26年3月期第3四半期累計連結業績を発表した。原価の増加、海外子会社における基幹システム投資のほか、営業外での為替差損計上などにより減益だった。そして通期の減益予想を据え置いた。ただし四半期別に見ると第3四半期の収益は大幅に改善した。海外市場における前期第4四半期の出荷増の反動が解消したほか、不具合が生じていたアサコール製造委託先の生産設備も復旧して正常化した。積極的な事業展開で第4四半期の挽回を期待したい。なお自己株式消却も発表した。2月25日付(予定)で自己株式100万株を消却する。株価は戻り一服の形となったが調整一巡して出直りを期待したい。
■26年3月期3Q累計減益で通期減益予想据え置き、3Qは大幅改善
26年3月期第3四半期累計の連結業績は売上高が前年同期比1.1%減の640億77百万円、営業利益が16.4%減の85億66百万円、経常利益が31.7%減の72億86百万円、親会社株主帰属四半期純利益が32.5%減の55億54百万円だった。
原価の増加、海外子会社における基幹システム投資のほか、営業外での為替差損計上などにより減益だった。なお営業外では為替差損益が15億84百万円悪化(前期は為替差益3億円、当期は為替差損12億83百万円)した。
医療用医薬品事業は売上高(外部顧客への売上高)が0.6%減の424億03百万円、営業利益(全社費用等調整前)が9.5%減の79億53百万円だった。主要製商品の売上高はアサコールが3.9%減の161億46百万円、ディフィクリアが7.5%増の158億50百万円、エントコートが16.2%減の33億01百万円、アコファイドが2.4%増の24億01百万円、その他が3.2%減の47億04百万円だった。国内市場は薬価改定や長期収載品の選定療養制度、競合品の影響などで厳しい状況が続いた。海外は第3四半期に前期第4四半期の出荷増の反動が解消したほか、不具合が生じていたアサコール製造委託先の生産設備も復旧して正常化した。
コンシューマーヘルスケア事業は売上高が1.9%減の215億60百万円、営業利益が0.4%減の51億80百万円だった。主要製商品の売上高はヘパリーゼ群が6.5%増の107億66百万円、コンドロイチン群が0.7%減の43億38百万円、ウィズワン群が2.5%減の11億32百万円、その他が16.0%減の53億22百万円だった。ヘパリーゼ群が順調だったが、コンドロイチン群、プレバリン群が苦戦した。
その他(保険代理業・不動産賃貸収入等)は、売上高が8.6%減の1億13百万円、営業利益が21.1%減の1億44百万円だった。
全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高194億89百万円、営業利益15億20百万円、経常利益16億62百万円、第2四半期は売上高204億71百万円、営業利益21億21百万円、経常利益9億94百万円、第3四半期は売上高241億17百万円、営業利益49億25百万円、経常利益46億30百万円だった。経常利益は為替差損益の影響を受けるが、売上高と営業利益は回復基調である。
通期の連結業績予想は据え置いて、売上高が前期比3.1%増の900億円、営業利益が1.6%減の120億円、経常利益が6.5%減の120億円、親会社株主帰属当期純利益が4.4%減の95億円としている。配当予想も据え置いて前期比1円増配の48円(第2四半期末24円、期末24円)としている。連続増配で予想配当性向は22.3%となる。
利益面はエネルギー・原材料価格高騰の影響、研究開発投資や海外子会社における基幹システム投資に伴う経費増加などを考慮している。ただし四半期別に見ると第3四半期の収益は大幅に改善した。海外市場における前期第4四半期の出荷増の反動が解消したほか、不具合が生じていたアサコール製造委託先の生産設備も復旧して正常化した。積極的な事業展開で第4四半期の挽回を期待したい。また通期ベースでは為替差損益の発生を見込んでいない。積極的な事業展開で第4四半期の挽回を期待したい。
■株価は調整一巡
株価は戻り一服の形となったが調整一巡して出直りを期待したい。2月5日の終値は2062円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS215円52銭で算出)は約10倍、今期予想配当利回り(会社予想の48円で算出)は約2.3%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS2031円33銭で算出)は約1.0倍、そして時価総額は約1054億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)





















