【株式市場特集】リユース(Reuse・再利用)、リサイクル(Recycle、廃棄物利用)関連株に一考の余地

 今週の特集は、投資家向けに2R関連株へのスタンバイをお勧めすることとした。2Rとは、リユース(Reuse・再利用)、リサイクル(Recycle、廃棄物利用)である。この関連株は、主力株から外れ傍流も傍流に位置するが、まさに「禍福はあざなえる縄の如し」を体現するように好悪材料が足元で交錯したからである。

 ロシアへの経済政策により中古車輸出の15%を占めるロシア向けが急減した需給悪化で、国内の中古車価格が、2月の最高値から急落したと伝えられたのは今年3月20日だった。一方、これに先立ってトヨタ自動車<7203>(東証プライム)が、今年4~6月のグローバル生産台数を半導体不足やロシア工場の生産停止などによって下方修正したことから新型車の納車がさらに遅れるとして中古車オークションのトップ企業のユー・エス・エス<USS、4732>(東証プライム)の株価が動意付いた。

 また前週末8日付けの日本経済新聞では、日野自動車<7205>(東証プライム)のエンジン不正問題による中・大型トラックの出荷停止が響き中古トラックが値上がりしていると伝えられた。このほか前週末に相次いで月次売上高が発表されたブランド品の買い取り・販売会社も、好調な推移を示し、業績を上方修正した銘柄も続いた。

 リサイクル関連株でも、ロシアからの原油・天然ガス、希少金属の供給途絶懸念で原油・天然ガスはもちろん希少金属や貴金属関連の価格が上昇し注目度がアップしている。2R関連株で来るかもしれない大嵐が凪ぎに変わるのをやり過ごし諺の「無事これ名馬」を選択するのも一考余地がありそうだ。

■リユース株では業績上方修正、好調な月次売上高公表銘柄が相次ぐ

 リユース関連の自動車販売では、前記のUSSが3月期の年間オークション実績を発表して年初来高値に買われたほか、中古車販売のVTホールディングス<7593>(東証プライム)が、3月期業績を上方修正して逆行高した。同じネットオークションのオークネット<3964>(東証プライム)、中古車サイトのプロトコーポレーション<4298>(東証プライム)、中古車販売のICDAホールディングス<3184>(東証スタンダード)、ネクステージ<3186>(東証プライム)、株式分割の権利を落としたばかりの中古車輸出のオプティマスグループ<9268>(東証スタンダード)などが要注目となる。

 ブランド品関連のリユース株では、前週末8日後場取引時間中に業績の上方修正と増配を発表したブックオフグループホールディングス<9278>(東証プライム)が、急伸して年初来高値を更新したほか、買取王国<3181>(東証スタンダード)も、同様に業績を上方修正し増配した。好調な月次売上高の発表ではコメ兵ホールディングス<2780>(東証スタンダード)、トレジャー・ファクトリー<3093>(東証プライム)が、それぞれ年初来高値に買われた。着物のBuySell Technologies<7685>(東証グロース)も、ダークホースとなろう。

■リサイクル株は「有事の金買い」人気株に需給逼迫でスクラップ関連株

 リユース関連でも金額が張る中古物件をリフォームして販売するリノベーションマンションでは、4月4日付けの当コラムで取り上げたスター・マイカ・ホールディングス<2975>(東証プライム)が、業績を上方修正し増配も発表して年初来高値を更新し高値もみ合い中である。同業他社のランドネット<2991>(東証スタンダード)、プロパスト<3236>(東証スタンダード>、ムゲンエステート<3299>(東証プライム)、インテリックス<8940>(東証プライム)や戸建て住宅のリフォーム販売のカチタス<8919>(東証プライム)に人気が循環する展開も想定範囲内となる。

 リサイクル関連では、貴金属回収の中外鉱業<1491>(東証スタンダード)、アサカ理研<5724>(東証スタンダード)、アサヒホールディングス<5857>(東証プライム)、松田産業<7456>(東証プライム)の定番銘柄に「有事の金買い」人気が続くほか、鉄スクラップのエンビプロ・ホールディングス<5698>(東証プライム)、イボキン<5699>(東証スタンダード)、銅スクラップの黒谷<3168>(東証スタンダード)、再生樹脂のリファインバース<7375>(東証グロース)、廃プラスチックのTREホールディングス<9247>(東証プライム)などに高人気継続、再浮上などが期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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