トーセは22年8月期2Q累計大幅増収・黒字転換

(決算速報)
 トーセ<4728>(東証スタンダード)は4月13日の取引時間終了後に22年8月期第2四半期累計連結業績を発表した。顧客都合による開発中止案件の発生や、不具合改修による開発コスト増加などで期初計画を下回ったものの、全体としては家庭用ゲームソフト開発需要が高水準に推移して大幅増収となり、各利益は黒字転換した。そして通期の大幅増益予想を据え置いた。下期は利益率改善や、当初想定していなかった開発案件も見込まれるとしている。収益拡大基調だろう。株価は下値固め完了して反発の動きを強めている。出直りを期待したい。

■22年8月期2Q累計大幅増収・黒字転換、通期大幅増益予想据え置き

 22年8月期第2四半期累計の連結業績(収益認識会計基準適用だが損益への影響なし)は、売上高が前年同期比43.5%増の26億38百万円で、営業利益が1億44百万円の黒字(前年同期は85百万円の赤字)、経常利益が1億32百万円の黒字(同83百万円の赤字)、そして親会社株主帰属四半期純利益が66百万円の黒字(同1億03百万円の赤字)だった。

 期初計画に対して、売上高は79百万円、営業利益は1億07百万円、経常利益は1億25百万円、親会社株主帰属四半期純利益は79百万円、それぞれ下回った。顧客都合による開発中止案件(スマートフォン向けゲーム案件)の発生に加えて、開発コストの増加(前期に不具合改修によるコスト超過があったスマートフォン向けゲーム案件において今期も改修コストが想定以上に発生)などで期初計画を下回った。しかし全体としては家庭用ゲームソフト開発需要が高水準に推移して大幅増収となり、各利益は黒字転換した。

 デジタルエンタテインメント事業は売上高が52.7%増の24億53百万円で、営業利益が1億02百万円の黒字(同86百万円の赤字)だった。売上高の内訳はゲームソフト関連が家庭用ゲームソフトの複数の大型案件の進行などで3.6倍の14億99百万円、モバイルコンテンツ関連が運営売上の減少などで16.1%減の9億41百万円、パチンコ・パチスロ関連がゲームソフト関連への開発人員シフトなども影響して83.0%減の12百万円だった。

 その他事業は売上高が20.1%減の1億84百万円で営業利益が42百万円(同1百万円)だった。SI事業が自社の業務システム開発にシフトしているため減収だが、家庭用カラオケ楽曲配信事業のロイヤリティ売上は高水準に推移した。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が13億70百万円で営業利益が1億20百万円、第2四半期は売上高が12億68百万円で営業利益が24百万円だった。

 通期連結業績予想は据え置いて、売上高が21年8月期比4.7%増の62億42百万円、営業利益が80.3%増の4億80百万円、経常利益が71.7%増の4億88百万円、そして親会社株主帰属当期純利益が93.0%増の2億86百万円としている。配当予想は21年8月期と同額の25円(第2四半期末12円50銭、期末12円50銭)としている。

 セグメント別の売上高は、デジタルエンタテインメント事業が7.2%増の58億70百万円(売上構成比はゲームソフト関連が70.0%、モバイルコンテンツ関連が29.7%、パチンコ・パチスロ関連が0.2%)で、その他事業が22.6%減の3億72百万円の計画としている。

 第2四半期累計の進捗率は売上高が42.3%、営業利益が30.0%、経常利益が27.0%、親会社株主帰属当期純利益が23.1%と低水準だが、不具合改修コストが想定以上に発生した案件については改修作業が収束しており、下期以降は利益率改善を見込んでいる。さらに当初想定していなかった開発案件も見込まれるとしている。収益拡大基調だろう。

■株価は下値固め完了

 株価は下値固め完了して反発の動きを強めている。出直りを期待したい。4月13日の終値は747円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS37円74銭で算出)は約20倍、時価総額は約58億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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