インフォマート、乃村工藝社が月間2000件以上の契約書をデジタル化

 BtoBビジネスを革新する信頼のリーディングカンパニーを目指す、インフォマート<2492>(東証プライム)は9月20日、同社が提供する「BtoBプラットフォーム 契約書」が、ディスプレイ業界最大手である乃村工藝社に導入されたと発表。

【乃村工藝社 業務管理部 田中氏、佐藤氏より伺った導入理由・効果等】

■「BtoBプラットフォーム 契約書」導入前の課題

(1)数千社と取り交わす注文書・請書関連業務は毎月240時間

 紙面での運用をしていたころは、担当者が注文書(契約書)を作成、上長承認、押印責任者が捺印し、担当者が協力会社へ送付。協力会社が注文書(契約書)の内容を確認し、見積書等と一緒に請書を返送してもらい、締結契約書としての請書を受領し、その原本をファイル保管するまでが一連の流れだった。

 請書は1件につきおおむねA4の紙3~4枚で月間数千件、幅広ファイルも毎月11冊増えていた。また、請書の整理作業には月約210時間、付随する電話対応業務を含めると約240時間かかっていた。

(2)コロナをきっかけに電子契約の需要が増加

 2018年からは注文書、請書、納品請求書を一つのPDFにして取引先へ電子的に送付していたが、コロナが大きく影響し、取引先から郵送で送られてくる請書の開封、基幹システムへの入力、管理作業に課題を感じていた。

■導入の決め手

 協力会社も請書を送付するために出社する必要があり、自社、協力会社双方で出社しなければできない業務が露呈。BCPの観点からも出社対応が必要な業務の軽減を検討し、自社の業務フローに合致していること、基幹システムとの連携や技術的親和性もクリアしていること、協力会社を含めて電子帳簿保存法に対応していることに加え、ランニングコストに魅力を感じ「BtoBプラットフォーム 契約書」の導入を決めた。

■導入効果

(1)サービス利用開始から半年(2022年7月時点)で月間2600件の契約業務をデジタル化

 声がけした5000社のうち約半数が「BtoBプラットフォーム 契約書」へ切り替え、発注件数の6~7割程を「BtoBプラットフォーム 契約書」で対応してくれている。

(2)バックオフィス部門の業務時間が半減

 請書の受領、管理業務が効率化され、バックオフィス部門が1つの案件にかける業務時間が従来の半分に短縮。文書管理業務においては、契約書データが自動的に文書管理システムと連携できるようになり、メリットは大きい。

■今後の展望

 導入から半年あまりたつが、ようやく導入効果が見え出した感じである。取引先だけでなく、弊社のBCP対策のきっかけにもなり、今後は数字に表れにくい副次的な波及効果が楽しみである。

■「BtoBプラットフォーム 契約書」について

 企業間で交わされる契約をWeb上で締結できるクラウドサービスである。契約の締結・管理をデジタル化し一元管理することで、従来の契約業務にかかっていた手間とコストを削減する。また、社内承認をWeb上で行うことができるワークフローシステムや、紙の契約書をデータ化し、アップロード登録ができる「自社保管」機能も搭載。バックオフィス業務の効率化やテレワークが実現する。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る