神鋼商事は2日連続2007年以来の高値を更新、最高益基調の好業績に加え経産省の水素供給網支援策など好感

■EV軽量化関連材料なども拡大し業績上振れ期待が強い

 神鋼商事<8075>(東証プライム)は12月14日、続伸一段高となり、取引開始後は3%高の4680円(145円高)まで上げ、2日続けて2007年以来の高値を更新している。第2四半期の連結経常利益などが上期として過去最高を更新するなど業績は好調。(社)水素バリューチェーン推進協議会にも参加しており、14日は、「水素・アンモニア、15年間企業補助、経産省、供給網を構築」(日本経済新聞12月14日付朝刊)と伝えられたことも買いを増幅させる要因になったと見られている。総合資源エネルギー調査会(経産相の諮問機関)が水素とアンモニアの普及に向けた支援策の概要をまとめたと伝えられた。

 このところは、大阪万博に関連する報道などで、頻繁に「鋼材の値上がり」が伝えられ、注目度が強まっている。また、EV(電気自動車)の軽量化関連材料や電池関連素材などの拡大が見込まれ、業績上振れ期待の強い相場となっている。会社側の今期・2023年3月期の業績予想は、第2四半期決算の発表と同時に増額修正し、売上高は前期比16.7%増の5770億円、経常利益は同23.4%増の120億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同23.3%増の88億円を想定している。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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