インテージホールディングスは23年6月期2Q累計減益、通期予想は売上高と営業・経常利益を下方修正

(決算速報)
 インテージホールディングス<4326>(東証プライム)は2月7日の取引時間終了後に23年6月期第2四半期累計連結業績を発表した。前回予想を下回り、減益着地した。主力のマーケティング支援(消費財・サービス)を中心に売上高が計画を下回り、利益面は前期の投資・経費執行遅れの反動増やSCIの刷新に向けた投資拡大なども影響した。通期予想は売上高と営業・経常利益を下方修正し、前期比営業・経常利益横ばい予想とした。親会社株主帰属当期純利益については繰延税金資産を計上するため従来の2桁増益予想を据え置いた。積極的な事業展開で下期の挽回、そして24年6月期の収益拡大を期待したい。株価は調整一巡して反発の動きを強めている。目先的には営業・経常利益下振れを嫌気する動きが優勢になる可能性があるが、下値限定的だろう。

■23年6月期2Q累計減益、通期は売上高と営業・経常利益を下方修正

 23年6月期第2四半期累計の連結業績は売上高が前年同期比2.8%増の299億60百万円、営業利益が24.6%減の19億76百万円、経常利益が18.1%減の22億13百万円、親会社株主帰属四半期純利益が16.6%減の16億51百万円だった。

 前回予想(売上高310億円、営業利益27億円、経常利益29億円、親会社株主帰属四半期純利益21億円)を下回り、減益で着地した。主力のマーケティング支援(消費財・サービス)を中心に全体として売上高が計画を下回り、利益面では前期の投資・経費執行遅れの反動増や、SCIの刷新に向けた投資拡大なども影響した。

 マーケティング支援(消費財・サービス)事業は、売上高が5.9%増の192億41百万円、営業利益が43.9%減の6億39百万円だった。売上面は、前期比では子会社リサーチ・アンド・イノベーションや海外事業も寄与して増収だが、主要顧客群である消費財メーカーが原材料費高騰や円安などビジネス環境悪化の影響を受けたため、主力のパネル調査やカスタムリサーチの売上高が計画を下回った。利益面では、前期の投資・経費執行遅れの反動増や、SCIの刷新に向けた投資拡大なども影響して減益だった。

 マーケティング支援(ヘルスケア)事業は、売上高が2.8%減の72億98百万円、営業利益が14.4%減の11億16百万円だった。減収減益だった。CRO(医薬品開発業務受託機関)の製造後販売調査は構造改革効果で収益改善したが、主力のインテージヘルスケアのリサーチ事業が前期の体制変更の影響で減収だった。協和企画のプロモーション事業・エデュケーション事業も新薬上市案件減少の影響などで低調だった。

 ビジネスインテリジェンス事業は、売上高が1.1%減の34億20百万円、営業利益が26.4%増の2億20百万円だった。売上面はインテージテクノスフィアにおいて旅行業界を中心に既存業界向けソリューションが回復傾向となり、利益面は原価低減や経費削減の効果で増益だった。

 なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高が141億19百万円で営業利益が5億73百万円、第2四半期は売上高が158億41百万円で営業利益が14億03百万円だった。

 通期連結業績予想(2月7日付で売上高と営業・経常利益を下方修正、親会社株主帰属当期純利益を据え置き)は、売上高が22年6月期比5.1%増の633億円、営業利益が0.0%増の46億50百万円、経常利益が1.0%増の50億円、親会社株主帰属当期純利益が17.0%増の40億円としている。配当予想は据え置いて22年6月期比4円増配の42円(期末一括)としている。連続増配予想である。

 前回予想(期初計画の売上高640億円、営業利益52億円、経常利益56億円、親会社株主帰属四半期純利益40億円)に対して、売上高を7億円、営業利益を5億50百万円、経常利益を6億円、それぞれ下方修正した。

 売上面ではマーケティング支援(消費財・サービス)事業が消費財メーカーのビジネス環境悪化の影響、マーケティング支援(ヘルスケア)が前期の体制変更の影響を受け、利益面では商品別売上構成比変化や前期の投資・経費執行遅れの反動増も影響する見込みだ。親会社株主帰属当期純利益については、香港の事業会社の株式譲渡、およびこれに伴う特別目的会社の清算による繰延税金資産を計上するため従来の2桁増益予想を据え置いた。

 主力のマーケティング支援(消費財・サービス)事業では、24年以降のCXマーケティングプラットフォーム確立に向けた各種施策、SCIの刷新、リサーチ・アンド・イノベーションの次世代リサーチの拡販などを推進する方針としている。23年6月期は売上高と営業・経常利益予想を下方修正となったが、積極的な事業展開で下期の挽回、そして24年6月期の収益拡大を期待したい。

■株価は下値限定的

 株価は調整一巡して反発の動きを強めている。目先的には営業・経常利益の下振れを嫌気する動きが優勢になる可能性があるが、下値限定的だろう。2月7日の終値は1567円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS105円06銭で算出)は約15倍、今期予想配当利回り(会社予想の42円で算出)は約2.7%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS776円32銭で算出)は約2.0倍、そして時価総額は約633億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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