【株式市場】日経平均は258円高、3週間ぶりに2万8000円台を回復、新規上場の3銘柄も好調

◆日経平均は2万8041円48銭(258円55銭高)、TOPIXは2003.50ポイント(20.18ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は後場増勢となり14億2527万株

 3月31日(金)後場の東京株式市場は、トヨタ<7203>(東証プライム)などが取引開始後に一段と強含み、鉄鋼株は前場の高値圏で一進一退に転じたが、引き続き朝発表の鉱工業生産指数や為替の円安を好感して強い相場を続け、三菱商事<8058>(東証プライム)は14時頃にかけて一段ジリ高など大手商社株も強い。高島屋<8233>(東証プライム)などの百貨店株にも一段ジリ高の銘柄が目立った。日経平均は前引けより30円ほど低い227円高で始まり、中盤は上げ幅を300円台に広げて推移し、大引けはやや値を消したが大きく反発。終値では今年3月10日以来3週間ぶりに2万8000円台を回復した。TOPIXは3月13日以来の2000ポイント台を回復した。

 後場は、理研計器<7734>(東証プライム)が一段高となり半導体工場の国内建設増加効果など材料視。キャリアインデックス<6538>(東証プライム)も一段ジリ高となり脱コロナによる人手不足の顕在化は追い風と注目再燃。アイビーシー<3920>(東証スタンダード)は業績予想の増額修正など好感され前後場とも終日買い気配のままストップ高。フィードフォースグループ<7068>(東証グロース)は四半期決算が好感されストップ高。マイクロ波化学<9227>(東証グロース)は効率的な鉱物溶解技術に注目強く2日続けて大きく出直った。

■3銘柄が新規上場

 ココルポート<9346>(東証グロース)は午前10時前に4135円(公開価格3150円の31%高)で初値がつき、その後一段と上げて前引けは本日のストップ高の4835円(同53%高)。後場はそのまま大引けまで買い気配のままストップ高。

 Fusic(フュージック)<5256>(東証グロース、福岡Qボード)は前後場とも買い気配のまま初値がつかず、大引けは気配値のまま上げる場合の本日上限の4600円(公開価格2000円の70%高)で買い気配。

 エコム<6225>(名証メイン)は、取引開始後に1714円(公開価格1680円の2%高)で売買が成立して初値がつき、その後1750円(同4%高)まで上げ、後場は売買交錯となり大引けは1672円となった。

 東証プライム市場の出来高概算は14億2527万株(前引けは5億6927万株)、売買代金は3兆7422億円(同1兆4950億円)。プライム上場1834銘柄のうち、値上がり銘柄数は1279(前引けは1244)銘柄、値下がり銘柄数は477(同516)銘柄。

 東証33業種別指数は29業種(前引けは海運を除く32業種)が値上がりし、値上がり率上位は、鉄鋼、卸売り、精密機器、輸送用機器、金属製品、電気機器、証券・商品先物、銀行、保険、石油石炭、繊維製品、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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