三菱自動車が高値を更新、中国生産撤退の報道に買い先行、中国販売は第1四半期から44%減を想定

■通期販売台数は北米21%増、欧州33%増、日本21%増を見込む

 三菱自動車工業<7211>(東証プライム)は9月28日、ジリ高基調となり、午前10時過ぎに4%高の677.7円(28.4円高)まで上げた後も強い値動きを続け、約1週間ぶりに年初来の高値を更新して2019年以来の高値に進んでいる。27日夜から「中国生産撤退へ、最終調整、EV出遅れで販売不振」(日経電子版9月27日19時台)などと伝えられ、事業の筋肉質化に向けた取組として好感されている。「一部報道について」といった会社側からの開示は午前10時30分現在、特段出ていないが、構造改善への期待度は高いようだ。第2四半期決算の発表は10月30日を予定している。

 第1四半期(2023年4~6月)の連結売上高は前年同期比20.2%増加し、営業利益は同46.7%増加などと好調だった。発表時点での通期の地域別販売台数見通しは、中国44%減、中南米・中東・アフリカ他7%減、アセアン19%増、北米21%増、欧州33%増、日本は21%増としている。欧州では3月に発売した「ASX」が9000台超の受注を集めて好調にスタートし、10月には「COLT」の発売を予定。国内では5月に発売した「デリカミニ」が2万台超の受注を集めて想定を大きく上回るスタートとなっている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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