日清食品HDは後場一段ジリ高、業績・配当予想の増額修正など好感、上場来の高値を連日更新

■米州を中心に海外で損益改善が進み国内は非即席めん事業も好調

 日清食品HD(日清食品ホールディングス)<2897>(東証プライム)は11月10日の後場、一段ジリ高となり、14時にかけて6%高の1万4720円(870円高)まで上げて上場来の高値を2日連続更新している。9日の取引時間中に第2四半期決算と業績・配当予想の増額・増配などを発表し、連日好感されている。

■3月期末配当は従来予想を40円増配し120円の予定に

 2024年3月期の期末配当は、「株主の皆様に対する適切な利益還元を行うため」(発表リリースより)、従来予想を40円増配し120円の予定にするとした。年間配当は200円の予定になる。

 第2四半期連結決算(23年4~9月・累計、IFRS)は、米州地域を中心に海外で価格改定等による損益改善が進んでいる上、国内では非即席めん事業も好調に推移。売上収益が前年同期比10.5%増加し、既存事業コア営業利益は同68.1%増加するなど大幅増益だった。今期・24年3月期の連結業績見通しは、5月に開示した従来予想に対し、売上高を1.4%上回る見込みとし、既存事業コア営業利益は同25.0%上回る見込みに、親会社の所有者に帰属する当期利益は同24.7%から25.9%上回る見込みに引き上げた。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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