【どう見るこの株】アクリート、業績・配当期待で上昇基調、中期計画通りの成長を視野

■2026年12月期は大幅増収増益見込み、配当復配期待も高まる

 アクリート<4395>(東証グロース)は、前日2日に16円安の1106円と反落して引けた。前日後場に入って日経平均株価が、下げ足を速め667.67円と安値引けしたことから、今年1月13日に戻り高値1210円をつけた同社株にも目先の利益を確定する売り物が出た。ただ取引時間中には1141円と買われる場面もあり、25日移動平均線を出没する三角保ち合いに煮詰まり感も窺わせた。同社株は、今年2月12日に集計中の前2025年12月期決算の発表を予定しており、これを前に未定としていた前期期末配当の増配と、続く2027年12月期の業績ガイダンスへの期待を高め下値買いも交錯した。テクニカル的にも昨年12月に合弁会社を共同設立したForward Edge-AI社(米国テキサス州)が、米国のミサイル防衛局(MDA)から大型契約の元請け企業に選定されと発表して2日連続のストップ高を演じ、25日移動平均線が、75日移動平均線を上抜きゴールデンクロス(GC)を示現しており、上昇トレンド転換を示唆していることもフォローの材料視されている。

■期末配当は中間配当と同様に復配し次期業績は中期計画通りに続伸が有力

 同社の集計中の2026年12月期業績は、売り上げ85億1600万円(前の期比34.3%増)、営業利益5億400万円(同52.7%増)、経常利益4億8800万円(同47.8%増)、純利益2億5300万円(同3.46倍)と大幅続伸が見込まれている。期初に未定としていた配当も、中間配当を5円として復配、期末配当は依然として未定としていた。この通期予想業績に対して昨年11月4日に発表した今期第3四半期(2025年1月~9月期、3Q)業績は、前年同期比19.0%増収、74.6%営業増益、75.5%経常増益、22.7%純益増益とⅤ字回復して着地した。コミュニケーション事業では、SMS(ショートメッセージサービス)事業の国内・海外への総配信通数が続伸し、投資・インキュベーション事業では、前期、今期にグループ化した子会社が寄与したことが要因となった。このため未定としていた期末配当も、配当性向を30%以上とする配当方針に基づき中間配当と同様の復配の可能性があり、期待を高めている。

 続く2027年12月期業績の動向については、決算発表時の業績ガイダンスを待たなければ明らかにならないが、現在同社が推進している中期経営計画の目標業績から続伸が有力となる。同中期計画の最終年度は2027年12月期となるが、2026年12月期の目標業績は、売り上げ95億9000万円、営業利益6億5600万円、経常利益6億3500万円としており、営業利益は、前期見込み比30%増益の計算となる。中期計画では、SMS単一事業からの脱却が成長戦略として推進されるが、世界的な量子暗号技術を誇るForward Edge-AI社との合弁会社設立もその一環となる。

■連続ストップ高でGCを示現して上昇トレンド転換し昨年来高値を目指す

 株価は、昨年8月のForward Edge-AI社との資本業務提携発表で2日間のストップ高を交えて昨年来高値1665円まで急伸し、その後の847円安値からは、Forward Edge-AI社の米MDA向け大型契約を手掛かりにやはり2日間のストップ高を交えて1570円の戻り高値まで急伸し、25日線が75日線を上抜くGCを示現して上昇トレンド転換を鮮明化した。三角保ち合いを上放れ業績・配当期待を高め戻り高値抜けから昨年来高値1665円奪回を目指そう。(情報提供:日本インタビュ新聞・インベストメントナビゲーター:株式投資情報編集長=浅妻昭治)

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