エアークローゼットは上場来の安値圏から出直り強める、第1四半期の黒字化など好感

業績でみる株価

■ファッションレンタルサービス継続率が想定以上に改善

 エアークローゼット<9557>(東証グロース)は11月14日の後場、9%高の401円(33円高)で始まり、前場に10%高の404円(36円高)まで上げた後も堅調に売買され、上場来の安値圏から出直りを強めている。30~40代女性をメインターゲットとするファッションレンタルサービスで先行し、13日の16時に発表した第1四半期決算(2023年7~9月)の売上高が前年同期比12%増加し、各利益とも小幅だが黒字に転換。通期予想は各利益とも赤字の見通しを据え置いたが、業績回復に向けた手応えが感じられるとの見方が出ている。

 ファッションレンタルサービス『airCloset』は、「⾃らの好みやサイズ等を登録した上で、パーソナライズされたレンタルアイテムを受け取り、返却期限やクリーニングを気にすることなく楽しみ、返却するというシンプルなサービス。気に入った洋服は買取りが可能」(決算説明資料より)。7~9月は、『airCloset』事業の既存会員の継続率が想定以上に改善したことなどにより、新規投資や償却増を吸収し、営業利益は前年同期の29百万円の赤字から7百万円の黒字に転換した。情報・モノの爆発的な増加を受けたトレンドの崩壊や選択肢の急増により、パーソナライズサービスへの需要が高まる潮流をとらえ、サステナビリティ意識にも乗る点などに特色がある。利用期間6か月超の利用者(ロイヤルユーザー)の月次継続率は継続して94%超を維持し安定、としている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る