ミロク情報サービス、生成AIに「Azure OpenAI Service」を採用したAIチャットサービス『専用生成AIソリューション』を構築しMJSグループでの運用を拡大

■社員の業務効率化・生産性向上を図り、顧客サービス強化へ

 財務・会計システムおよび経営情報サービスを開発・販売するミロク情報サービス(MJS)<9928>(東証プライム)は14日、社員の業務効率化と生産性向上を目的に、生成AIにMicrosoftの「Azure OpenAI Service」を用いたAIチャットサービス『専用生成AIソリューション』を構築したと発表。2023年11月よりMJSグループ内での運用を拡大し、顧客サービスの強化を推進していくという。

 MJSが社内採用したAure OpenAI Serviceを用いた『専用ChatGPTソリューション』は、MJSとグループ会社のエヌ・テー・シー(NTC、本社:新潟県長岡市、代表取締役:岩本均)が共同で構築を進めたAIチャットサービスである。これまでに蓄積された問い合わせ履歴や顧客情報、社内資料などのあらゆる情報が格納された独自のデータベースに社内ポータルから接続し、社員のリクエストに対して最適な文書を要約して返答する。同サービスはプライベートなネットワーク環境で使用するため外部からアクセスはできず、セキュアな状態で情報漏えいリスクを低減する。また、入力したデータが一般公開のChatGPTにおいて学習データとして利用されるリスクもない。

 MJSグループでは、急速に普及し企業に浸透する生成AIサービスについて、社内利用で体得したノウハウを活かし、社内、グループ間での利用拡大やMJS製品への採用も推進していく。顧客サービスとして提供する生成AI基盤には、セキュアな環境で構築できる Azure OpenAI Serviceを採用することで、同社が推進するMicrosoft 365 Copilot(コパイロット)などと親和性が高いサービスとして提供できることを見込んでいる。

 MJSは、現在、全国8400の会計事務所と約10万社の中堅・中小企業および小規模事業者のユーザーを有し、全国に広がる31の拠点を活かして総合的なソリューションを提案している。あらゆる経営課題に応えられるよう、自社製品および他社からの仕入れ製品など取り扱う商材が多岐にわたるため、社内の問い合わせ対応、社内情報検索における課題があった。このたびの生成AIサービス「Azure OpenAI Service」を導入することにより、社内での問い合わせ対応や社内に分散した情報の検索にかかる時間を短縮することにより、大きく生産性の向上に寄与する効果が見込まれる。

■「Azure OpenAI Service」とは

 OpenAI社とマイクロソフト社のパートナーシップから生まれたAzure OpenAI Serviceは、さまざまなユースケースに応じた特定のニーズに合わせて最適化が可能な業界をリードするコーディングおよび言語AIモデルを提供するサービスである。エンタープライズ企業が言語AIモデルを利用するために必要なセキュリティ、信頼性、データプライバシー、ID認証、有害コンテンツのフィルタリング機能が一つになったマイクロソフトマネージドサービスである。

■エヌ・テー・シー(NTC)について

 NTCの業務は「お客様の問題解決と業績の向上」を明確な目的としている。コンピュータシステムを有効活用するための、業務調査・分析からシステム化提案、そして提案に基づくシステム開発を行い、導入・指導およびアフターフォローまで包括的にきめ細かくトータル・サービスを提供する。人と人とのコミュニケーションをベースに、ビジネスがいきいきと動き出すような仕組みをつくりたい。そのためにコンサルティング・提案・開発・導入・保守、すべてを高いレベルで保ちながら、最適な組み合わせで問題を解決していく。それが、NTCが提供するITのトータル・サービスである。

■ミロク情報サービス(MJS)について

 全国の会計事務所と中堅・中小企業に対し、経営システムおよび経営ノウハウならびに経営情報サービスを提供している。現在、約8400の会計事務所ユーザーを有し、財務会計・税務を中心とした各種システムおよび経営・会計・税務等に関する多彩な情報サービスを提供している。また、中堅・中小企業に対して、財務を中心としたERPシステムおよび各種ソリューションサービスを提供し、企業の経営改革、業務改善を支援しており、現在、約10万社の中堅・中小企業ユーザーを有している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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