マルマエは出直り強める、業績の下ぶれ懸念が後退し収益改善を展望する相場に移行の見方

■半導体製造装置向けに高技術、米国金利低下など受け

 マルマエ<6264>(東証プライム)は11月15日、前後場ともジリ高傾向となり、13時半にかけて8%高の1610円(119円高)まで上げて約1か月ぶりに1600円台を回復し、出直りを強めている。半導体製造装置用の高精度真空パーツなどの精密部品を手がけ、半導体関連株の一角を占める。業績回復への期待に加え、このところ、日米の半導体関連株が米国金利の低下や日本での工場建設ラッシュを受けて値動きを強めており、出遅れ感が強まってきたとみられている。

 8月決算銘柄で、2022年8月期は売上高、各利益とも連続で最高を更新した。23年8月期決算は10月に発表し、売上高は前期比20%減、営業利益は64%減などと拡大一服になったが、今期・24年8月期の予想は売上高を反転増の1.9%増とし、各利益は営業利益を21%減などとし下げ渋る見通しとしている。

 株価は、「剰余金の配当に関するお知らせ」(23年8月期は年36円、24年8月期は同30円)を発表した10月23日の翌取引日に1284円をつけ、年初来の安値となったが、その後は回復に転じて徐々に出直りを強めている。株式市場関係者からは、業績の下ぶれ警戒感は峠を越え、収益の改善を展望する相場に移行したとの見方が出ている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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