【業績でみる株価】西華産業は2月高値に接近、18年3月期増益・連続増配予想で自己株式取得も評価

 三菱系の機械商社で、電力関連、化学・エネルギー関連、産業機械関連を主力としている西華産業<8061>(東1)の18年3月期は増収増益・連続増配予想である。株価は2月の年初来高値に接近している。自己株式取得も評価して上値を試す展開が期待され、07年来の高値圏となって上げ足を速める可能性もありそうだ。

■18年3月期増収増益・連続増配予想で自己株式取得も実施

 18年3月期の連結業績予想は、売上高が17年3月期比9.5%増の1650億円、営業利益が同8.3%増の33億円、経常利益が同3.2%増の35億円、純利益が同2.8%増の22億円としている。

 配当予想は同2円増配の年間13円(第2四半期末5円、期末8円=普通配当6円+創立70周年記念配当2円)としている。連続増配で予想配当性向は38.1%となる。

 車載用リチウムイオン電池の関連設備など受注が高水準に推移する見込みだ。また中期経営計画(17年4月~20年3月)では、目標数値に20年3月期純利益27億円を掲げた。

 なお5月12日に自己株式取得、株式併合と単元株式数の変更を発表している。自己株式取得は取得株式総数の上限200万株、取得価額総額の上限9億円で、取得期間は17年5月15日~18年3月16日である。そして5月31日時点で累計33万8000株を取得した。株式併合と単元株式数の変更は17年10月1日付で、5株を1株に併合するとともに1単元を1000株から100株に変更する。

■株価は2月高値に接近、上げ足速める可能性

 株価は4月17日の直近安値318円から切り返し、5月19日の384円まで上伸した。その後一旦は上げ一服の形となったが、2月の年初来高値393円に接近している。週足チャートで見ると26週移動平均線と13週移動平均線を突破し、13週移動平均線が上向きに転じてきた。調整が一巡して強基調に回帰した形だ。自己株式取得も評価して上値を試す展開が期待され、07年来の高値圏となって上げ足を速める可能性がありそうだ。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る