マーケットエンタープライズ、福島県郡山市が不要品リユース事業で「おいくら」と連携を開始

■リユースのさらなる促進により廃棄物削減へ

 福島県郡山市(市長:品川 萬里)とマーケットエンタープライズ<3135>(東証プライム)は、2023年11月24日(金)から、地域社会における課題解決を目的としたリユース事業に関する協定を締結し、連携をスタートすると発表。マーケットエンタープライズが運営するリユースプラットフォーム「おいくら」を用いて、不要品を捨てずに再利用する仕組みを構築し、郡山市の廃棄物削減と循環型社会の形成を目指していく。

■背景・経緯

 郡山市では、リユースを希望する市民に向けて、不要品を粗大ごみとは別に回収し、年数回の頒布会で無料配布したり、民間企業と連携しインターネットを活用したリユース事業を行なうなど、精力的にリユースを取組んできた。しかしながら、1人1日当たりのごみ排出量は、中核市62市中2年連続ワースト1となっている。市では、さらなるリユース促進のためには、市民にとって利便性の高い新たな施策導入が不可欠と考え、導入の可能性を探っていた。

 他方、マーケットエンタープライズは、リユース事業を中心にネット型事業を展開し、これまで、「持続可能な社会を実現する最適化商社」をビジョンに掲げ、「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」への参画や、「楽器寄附ふるさと納税」実行委員会の一員として活動を続けるなど、官民の垣根を超えたSDGsへの取組に注力してきた。そうした中で、マーケットエンタープライズが郡山市に働きかけ、「リユース活動促進による循環型社会の形成を目指したい」という互いのニーズが合致したため、「おいくら」を用いた今回の取組が実現した。

■「おいくら」とは・・・

 おいくらは、マーケットエンタープライズが展開する、リユースプラットフォームである。不要品を売りたい方が「おいくら」を通して査定依頼をすると、全国の加盟リサイクルショップに一括査定依頼され、買取価格を比較することができる。一度の依頼だけで不要品の買取価格をまとめて比較し、売却できる手軽さが好評で、これまでおよそ110万人(2022年11月現在)が利用している。

■郡山市の課題と「おいくら」による解決策

 郡山市では、一度に5点までの粗大ごみを無料で戸別収集しているが、原則、市民が不要品を自宅の外まで運び出す必要があり、市民から「自力での搬出が難しいので、どうにかして欲しい」・「引越しで沢山の粗大ごみを処分したいが、6点以上をまとめて出すことはできないか」などの声が寄せられていた。「おいくら」は、希望すれば、自宅の中まで訪問し対応する出張買取が可能で、大型で重量のあるものでも、点数の制限無く、売却が容易にできるようになる。加えて、まだ利用できるものであれば、冷蔵庫や洗濯機などの家電リサイクル法対象製品も対象で、不要品売却と受け渡しは、最短だと「おいくら」を通じて買取依頼をした当日に可能となる。なお、市民のサービス利用に関する費用負担はもちろん、郡山市の費用負担もない。

■今後について

 11月24日(金)15時(公開時間が前後する可能性がある)から、郡山市ホームページ内に「おいくら」の情報が掲載され、直接不要品の一括査定申し込みが可能になる。郡山市と「おいくら」の連携により、二次流通の更なる活性化による循環型社会の実現や、社会全体での不要品削減が見込まれると共に、自治体の廃棄物処理量や処理コスト削減にもつながる。また、同取組によって、売却という形で簡単に不要品リユースができることを市民が認知することで、「廃棄ではなく、リユースする」という選択肢が増え、多様化する不要品処分ニーズに応えることができる。加えて、郡山市民のリユースに対する意識の変化、循環型社会形成の促進につながる。この官民一体の取組によって、循環型社会の形成に向けた、社会的側面・経済的側面の双方の課題解決を目指していく。

■福島県郡山市

 郡山市は、福島県の中央に位置し、県全体面積の5.5%を占めている。南北に東北新幹線と東北本線が走り、東の磐越東線と水郡線、西の磐越西線の起点となっている。加えて、東北自動車道と磐越自動車道のクロスポイントにもなっており、交通の要衝としても知られている。市町村内総生産比較では福島県内でトップであり、福島県の経済の中心地になっている。

・人口:321,647人(男158,794人、女162,853人)(2023年11月1日)
・世帯数:143,072世帯(2023年11月1日)
・面積:757.20平方キロメートル
(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る