【株式市場】日経平均は51円高、後場は一時8円高まで上げ幅を縮めTOPIXは小反落

◆日経平均は3万2843円70銭(51円90銭高)、TOPIXは2353.16ポイント(5.39ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は15億271万株

 12月12日(火)後場の東京株式市場は、米金利に影響を与える物価指数の発表が迫ったことなどが言われ、トヨタ<7203>(東証プライム)やホンダ<7267>(東証プライム)がジリ貧を続けてほとんど安値引けとなり、前場活況高の東京エレク<8035>(東証プライム)も徐々に上げ幅を縮小など、全般に模様ながめとなった。また、自民党のパー券収入問題で、今国会会期末の13日過ぎに大きな動きがあるとの想定も。中で、高額品を軸に好調と伝えられた三越伊勢丹HD<3099>(東証プライム)などは一段と上げ、14時半頃からは富士通<6702>(東証プライム)が新光電工<6967>(東証プライム)の保有株売却を巡る報道で急動意。日経平均は低空飛行となり、14時過ぎに8円44銭高(3万2800円24銭)まで値を消したが大引けも値を保ち小幅続伸となった。TOPIXは軟調に転じて小反落となった。

 後場は、良品計画<7453>(東証プライム)が一段ジリ高となり海外月次売上概況(速報)など好感。ライフドリンクカンパニー<2585>(東証スタンダード)が一段と上げ業績上振れ期待の再燃など言われ、ジェイリース<7187>(東証プライム)も配当方針の変更・増配が好感され一段と強含んで推移。大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>(東証プライム)は旅客機向け拡大期待などで一段高。麻生フオームクリート<1730>(東証スタンダード)はここ買い増しが伝えられた住石HD<1514>(東証スタンダード)との連携期待や政治関連株としての思惑などで3日連続ストップ高。ギグワークス<2375>(東証スタンダード)は10月決算と今期予想が好感され気配値のままストップ高。丸千代山岡家<3399>(東証スタンダード)も四半期決算と業績予想の増額など好感され気配値のままストップ高。アーキテクツ・スタジオ・ジャパン<6085>(東証グロース)は業績上向き期待などから資金集団が注力中とかでストップ高。シャノン<3976>(東証グロース)は受付無人化システムや「Zoom」との連携効果への期待などで急出直り。

 12日新規上場となったアウトルックコンサルティング<5596>(東証グロース)は1656円(公開価格は1800円)で初値をつけ、その後1666円まで上げる場面を見せ、後場は売買交錯となり大引けは1395円だった。ブルーイノベーション<5597>(東証グロース)は2023円(公開価格1584円の28%高)で初値をつけて前場2200円まで上げ、後場は一進一退を続けて大引けは1899円だった。

 東証プライム市場の出来高概算は15億271万株(前引けは7億5353万株)、売買代金は3兆4007億円(同1兆7652億円)。プライム上場1660銘柄のうち、値上がり銘柄数は565(前引けは822)銘柄、値下がり銘柄数は1050(同786)銘柄。

 東証33業種別指数は8業種(前引けは24業種)が値上がりし、値上がり率上位は、電気機器、非鉄金属、小売り、証券商品先物、その他製品、不動産、機械、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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