【株式市場】「街角景気」鈍化など受け日経平均は後場ダレ模様に転じるが反発

株式

◆日経平均の終値は2万1368円07銭(115円35銭高)、TOPIXは1709.95ポイント(5.99ポイント高)、出来高概算(東証1部)は12億2576万株

チャート3 8日後場の東京株式市場は、新日鐵住金<5401>(東1)がやや値を消して始まり、前場の上げ要因のひとつとされた米国の関税を巡る懸念の後退感は一巡したとの声があり、次第に全般が何となく焦点ボケになった。日経平均は13時過ぎからダレ模様になり、政府が14時に発表した2月の「街角景気」(景気ウオッチャー調査)が3ヵ月続けて鈍化したと伝わると、14時過ぎに一時46円68銭高(2万1299円40銭)まで値を消す場面があった。それでも値を保ち反発。東証2部指数、日経JASDAQ平均、東証マザーズ指数も高い。

 後場は、デジタル・インフォメーション・テクノロジー<3916>(東1)が好業績と3月末の株式2分割などを材料に一段ジリ高となり、アライドテレシスホールディングス<6835>(東2)は好業績に加え教科書のデジタル化政策に関連することなどが材料視されて活況高。マネーフォワード<3994>(東マ)は電子決済の拡大などへの期待が再燃とされて一段ジリ高。高見沢サイバネティックス<6424>(JQS)は駅のホームに安全ドアの設置を拡大するとのJR東日本<9020>(東1)の動きなどが材料視されて2日連続ストップ高。

 東証1部の出来高概算は12億2576万株(前引けは5億5546万株)、売買代金は2兆5017億円(同1兆1201億円)。1部上場2070銘柄のうち、値上がり銘柄数は938(同1213)銘柄、値下がり銘柄数は1042(同754)銘柄。

 また、東証33業種別指数は19業種(前引けは29業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、パルプ・紙、その他製品、医薬品、電気機器、倉庫・運輸、不動産、金属製品、精密機器、鉄鋼、空運、などとなった。(HC)

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