【株式市場】日経平均は456円高、後場は高値もみあいだが終値でバブル後の高値に迫る

◆日経平均は3万3675円94銭(456円55銭高)、TOPIXは2349.38イント(15.57ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は後場増加し16億4478万株

 12月20日(水)後場の東京株式市場は、連結子会社ダイハツ工業の生産停止車種拡大が伝わったトヨタ<7203>(東証プライム)が値を消して始まり、「全車種停止」とされた13時頃からは一時小安くなって小動き。一方、日銀の異次元緩和継続やNYダウ最高値などは引き続き好感され、ホンダ<7267>(東証プライム)などは一段高。住友電工<5802>(東証プライム)も一段と上げ、川崎汽船<9107>(東証プライム)も一段高で上場来の高値を更新。日経平均は前場の高値(604円67銭高の3万3824円06銭)に迫って始まり、14時半過ぎまで上げ幅600円前後で小動きを続け、大引けはやや値を消したが2日連続大幅高となり、バブル相場崩壊後の回復相場での最高値3万3753円33銭(終値ベース、2023年7月3日)に迫った。

 後場は、セルソース<4880>(東証グロース)が一段と上げ10月決算の説明動画・資料公開など好感の様子。ヤマハ発<7272>(東証プライム)も次第高となり1、2人乗り小型EV用プラットホーム1月公開など好感。ホリイフードサービス<3077>(東証スタンダード)は7月に破綻した旧・親会社が保有する株式の新たな持主を巡る期待など言われまたもやストップ高。名村造船所<7014>(東証スタンダード)は急激に出直って高値を更新し、新造船などで新たな成長局面に入ったとトップが19日に披露したとされ期待高揚。Birdman<7063>(東証グロース)はK-POPの新グループ結成に期待強まるとされ13時頃からストップ高。笑美面<9237>(東証グロース)は大幅増益継続の高業績相場は1、2回の反落で終わらないとされ急反発。

 20日新規上場となったロココ<5868>(東証スタンダード)は公開価格1128円に対し1100円で初値をつけ、高値は後場の1280円、終値は1257円と公開価格を上回った。ナイル<5618>(東証グロース)は公開価格1680円。朝の取引開始後まもなく1540円で初値をつけ、これを高値に一進一退のまま大引けは1260となった。

 東証プライム市場の出来高概算は16億4478万株(前引けは7億7593万株)、売買代金は4兆1824億円(同2兆809億円)。プライム上場1660銘柄のうち、値上がり銘柄数は956(前引けは1180)銘柄、値下がり銘柄数は630(同421)銘柄。

 東証33業種別指数は26業種(前引けは倉庫運輸、電力ガスを除く31業種)が値上がりし、値上がり率上位は、海運、機械、化学、証券商品先物、その他金融、鉱業、その他製品、小売り、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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