壱番屋が2月末に株式5分割、最低投資単位が5分の1になり新NISA活用で有利に

■最近5分割が増え11月末はJR東海など実施し12月末は出光興産も

 カレーショップの壱番屋<7630>(東証プライム)は1月9日、15時に株式5分割を発表し、2024年2月29日(木)を基準日として、同日最終の株主名簿に記録された株主が所有する普通株式1株につき、5株の割合をもって分割するとした。保有株数が5倍になる一方、分割直後は株価が5分の1の値段になって売買が開始される。

 9日の株価終値は5230円(20円高)で、最低投資単位(100株:1単元)の金額は52万3000円が必要。一方、株式5分割後は投資金額も5分の1になり、分割基準日の前日もこの値段の場合、分割後の株価は5分の1の1046円で売買が始まり、最低投資金額は10万4600円で済むことになる。1月初にスタートした新NISA(少額投資非課税制度)を活用した投資を行いやすくなる。

 このところ株式5分割を行う銘柄が増えてきた印象があり、新NISAへの配慮が大きな要因との見方がある。直近では、2023年12月31日最終の株主名簿に記録された株主の保有株を対象に5分割を実施した出光興産<5019>(東証プライム)、23年11月30日を基準日として5分割を実施した広済堂ホールディングス<7868>(東証プライム)、同じく11月30日を基準日ととして5分割を実施したJR東海(東海旅客鉄道)<9022>(東証プライム)などがある。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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