【引け後のリリース】旭化成がセルロースナノ微粒子を診断薬素材に実用化

引け後のリリース

■インフルエンザ診断薬の発色剤として複数の検体を同時測定の識別性を高める

旭化成<3407>(東1)は16日の大引け後、セルロースナノ微粒子「ナノアクト」の本格生産・販売を12月中旬に開始と発表し、セルロースナノ微粒子ビジネスの展開を国内外で加速していくとした。本日の株価終値は1034.0円(13.5円安)。値下がり率は1.3%で、日経平均の344円安・2.0%安ほどではなかった。

「ナノアクト」を使用したインフルエンザA/B型の同時診断薬キットが、製造販売元を国内診断薬メーカーであるアドテック株式会社(大分県宇佐市)、販売元を株式会社LSIメディエンス(旧・三菱化学メディエンス)として12月15日に発売された。2015年度以降も「ナノアクト」を使用した診断薬が国内外の診断薬メーカーから順次、市場投入されることが見込まれている。

従来の免疫クロマト診断薬は、採取した検体の抗原濃度が低い場合に発色ラインが十分確認できないといった問題や、判定時間の短縮、一つの診断キットで複数の検体を同時に測定する際の識別性を高めるといったニーズがあった。「ナノアクト」では、このような課題を解決できることが明らかとなり、このたび、インフルエンザ診断薬の発色剤として採用されることが決定した。

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