【株式評論家の視点】エリアリンクはストレージを国内シエア50%目指す、今期2ケタ増益

株式評論家の視点

エリアリンク<8914>(東マ)は、収納用スペースとして「ハローストレージ」を全国に展開するストレージ事業をはじめ、オフィス事業、アセット・不動産売買事業、底地事業を運営している。中期経営計画では、「国内ストレージ市場シェア50%を目指してビジネスモデルを転換します」のスローガンを掲げている。

ストレージの出店に特化した地域拠点を2018年までに35拠点開設を計画。M&Aを視野に入れた成長戦略の推進とVIP富裕層向け新ビジネス新機軸「エリアコンサルティング」を展開し、2019年12月期売上高189億1700万円、経常利益27億5700万円達成を目指している。

今2015年12月期・第2四半期業績実績は、売上高111億1000万円(前年同期比15.6%増)、営業利益21億8700万円(同61.0%増)、経常利益19億8300万円(同57.8%増)、純利益13億1900万円(同48.0%増)に着地。

通期業績予想は、売上高174億2500万円(前期比3.8%減)、営業利益25億円(同11.9%増)、経常利益22億8700万円(同9.6%増)、純利益15億1300万円(同1.8%減)を見込んでいる。年間配当は期末一括2.8円継続を予定している。

第2四半期において、不動産再生・流動化サービス事業で計画外での販売用不動産を売却したほか、不動産運用サービス事業におけるストレージ流動化(受注による出店)が通期計画に対して順調かつ前倒しで進捗したことから、7月23日に通期純利益は当初予想に比べて89.8%増額しており、業績は順調に推移している。

株価は、7月24日に年初来の高値173円と買われた後、140円割れを下値にモミ合っている。足元の業績は好調で積み上がった資金は成長投資と基盤強化に向けて用地を購入しトランクルームを出店や既存物件に看板・内装・外構などのメンテナンスを実施し、エンドユーザー層の拡大を図る一方でエンドユーザー層の囲い込み強化を図っている。中期経営計画の目標達成に向け着実に進捗している。今期予想PER11倍台と割安感があるほか、配当利回りも約2%と利回り妙味もソコソコある。ここからの押し目に注目したい。(株式評論家・アナリスト/信濃川)

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