兼松とTOWING、高機能バイオ炭「宙炭(そらたん)」の普及を国内外で推進

■国内外での「宙炭」導入による持続可能な農業実現

 兼松<8020>(東証プライム)とTOWINGは7月29日、高機能バイオ炭「宙炭(そらたん)」の日本国内および米国での普及拡大に向けて共同で取り組むと発表した。兼松はグループのネットワークを活用し、TOWINGの「宙炭」を広く普及させる計画。米国では、食品大豆の種子開発と販売を行うKG Agri Products, Inc.の米オハイオ州の大豆実験圃場にて、「宙炭」の試験導入を開始し、一定の成果を確認した後、より広範囲な実証へと移行する予定。

 日本国内では、兼松アグリテックと共に農林水産省が推進する「みどりの食料システム戦略」に沿い、化学肥料の使用量を低減し、有機農業の拡大を目指す取り組みを進めている。この一環として、有機配合肥料と高機能バイオ炭「宙炭」のセット販売を開始した。兼松アグリテックは、農家の作付計画や土壌環境に応じたオーダーメイド製造を行い、幅広い販売チャネルを維持しながら、農家にとって価値ある商品を提供している。

 兼松とTOWINGは、2023年9月に脱炭素経営EXPOに共同で出展するなど、国内外で協業を続けている。今回の取り組みでは、兼松の持つ農業分野の知見とコネクションを活用し、有機配合飼料と「宙炭」の普及と環境に配慮した農作物の流通を目指していく。さらに、生産した農作物とカーボンクレジットをセットで流通させることで、購買企業のサプライチェーン排出量削減に寄与し、国内農業の化学肥料使用量低減と有機転換を促進する。最終的には、農業・食品サプライチェーンにおける脱炭素化と持続可能性の向上を目指していく。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る