JVCケンウッドが11%高、第2四半期の営業利益38%増加と自社株買い、初の中間配当など好感

■セーフティ&セキュリテイ分野など主要3分野すべて増益に

 JVCケンウッド<6632>(東証プライム)は11月1日、続伸基調となり、取引開始後に11%高の1342.0円(133.5円高)まで上げ、約1か月前につけた経営統合後の最高値1419.0円に向けて出直りを強めている。31日の15時に発表した第2四半期決算(2024年4~9月・累計、連結、IFRS)の営業利益が前年同期比38.2%増加するなど好調で、3月通期予想の増額修正と自己株式の取得(自社株買い)、中間配当の開始も発表。好感買いが先行している。

 4~9月は、セーフティ&セキュリテイ分野が過去最高の実績となり、モビリティ&テレマティクスサービス分野、エンタテインメント ソリューションズ分野と合わせて3分野すべてが増益となった。これを受け、今3月期の連結業績予想を全体に増額修正し、売上収益は前回予想を12.5%上回る見込みに見直し、事業利益は同17.3%上回る見込みに、営業利益は同20.7%上回る見込みに、親会社の所有者に帰属する当期利益は同31.9%あ上回る見込みに、各々見直した。9月中間配当は4月に開示した年間配当予想どおり1株当5円とし、2008年の経営統合以降、中間配当は初めての実施になる。

 自社株買いは、取得株式総数400万株(上限、自己株式を除く発行済株式総数の2.65%)、取得価額の総額45億円(上限)、取得期間は2024年11月1日から25年1月31日までの予定とした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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