ギークスはモミ合い煮詰まり感、21年3月期

株式市場 銘柄

 ギークス<7060>(東1)はITフリーランス人材紹介・育成やゲーム受託開発などを展開している。21年3月期は新型コロナウイルスの影響も考慮して保守的に減益予想としているが、第2四半期累計の利益予想を上方修正している。通期利益予想にも上振れ余地がありそうだ。株価は戻り一服となってモミ合う形だが、煮詰まり感を強めてきた。上放れを期待したい。

■ITフリーランス人材紹介・育成やゲーム受託開発などを展開

 ITフリーランス人材紹介のIT人材事業、IT留学提供のIT人材育成事業、ゲーム受託開発・運営のゲーム事業、遊戯機向け映像・動画制作の動画事業、ゴルフ専門情報サイト「Gridge」運営のインターネット事業を展開している。なお21年3月期から動画事業とインターネット事業を統合してx-Tech事業とした。

■21年3月期減益予想だが上振れ余地

 21年3月期連結業績予想は、売上高が20年3月期比18.5%増の42億円、営業利益が12.3%減の6億円、経常利益が14.1%減の5億80百万円、純利益が13.0%減の3億40百万円としている。

 IT人材事業は新型コロナウイルスの影響を考慮して保守的に9.8%増収、IT人材育成事業はフィリピンへの渡航が困難なため64.1%減収、ゲーム事業は新規タイトルが寄与して33.0%増収、x-Tech事業はDX支援で35.5%増収の計画である。利益面ではIT人材育成事業の損益悪化や全社共通費の増加で減益予想としている。

 第1四半期は、売上高が前年同期比42.4%減の6億99百万円で、営業利益が54.5%減の1億24百万円だった。ゲーム事業における前年の新規タイトルリリースの反動も影響して減収減益だったが、計画に対しては概ね順調だった。

 そして第2四半期累計の利益予想を上方修正した。適切なコストコントロール効果によって、第1四半期の費用を抑制できたとしている。通期利益予想にも上振れ余地がありそうだ。

■株価はモミ合い煮詰まり感

 株価は戻り一服となってモミ合う形だが、煮詰まり感を強めてきた。上放れを期待したい。10月16日の終値は1240円、時価総額は約130億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る