アイフリークモバイルは25年3月期2Q累計横ばい、株価は調整一巡して切り返しの動きを強める

(決算速報)
 アイフリークモバイル<3845>(東証スタンダード)は11月14日に25年3月期第2四半期累計(中間期)連結業績を発表した。コンテンツ事業が減収増益、DX事業が増収減益となり、全体としては概ね前期比横ばいだった。通期予想(完全子会社のI―FREEK GAMESを10月1日付で吸収合併して非連結決算に移行)は、前期の連結業績との比較で見ると減収だが赤字縮小の見込みとした。積極的な事業展開で収益改善基調を期待したい。株価は安値圏だが、調整一巡して切り返しの動きを強めている。出直りを期待したい。

■25年3月期2Q累計横ばい、通期は前期連結との比較で赤字縮小見込み

 25年3月期第2四半期累計(中間期)連結業績は売上高が前年同期比1.8%減の12億40百万円、営業利益が49百万円の損失(前年同期は52百万円の損失)、経常利益が41百万円の損失(同40百万円の損失)、親会社株主帰属四半期(中間)純利益が0百万円(同40百万円の損失)だった。コンテンツ事業が減収増益(損失縮小)、DX事業が増収減益となり、全体としては概ね前期比横ばいだった。

 コンテンツ事業は売上高が37.5%減の66百万円、セグメント利益(全社費用等調整前営業利益)が12百万円の損失(同21百万円の損失)だった。売上面は利益構造最適化に向けた施策として広告宣伝費を削減した影響などで減収だが、利益面は損失縮小した。

 DX事業は売上高が1.5%増の11億73百万円、セグメント利益が20.1%減の85百万円だった。売上面は既存顧客への単価改定交渉が一部結実したことも寄与して増収だが、利益面は給与水準引き上げによる人件費の増加などで減益だった。

 全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高が6億30百万円で営業利益が19百万円の損失、第2四半期は売上高が6億10百万円で営業利益が30百万円の損失だった。

 通期予想(完全子会社のI―FREEK GAMESを10月1日付で吸収合併して非連結決算に移行)は、売上高が20億63百万円、営業利益が44百万円の損失、経常利益が36百万円の損失、当期純利益が75百万円の損失とした。前期の連結業績(売上高25億71百万円、営業利益95百万円の損失、経常利益76百万円の損失、親会社株主帰属当期純利益99百万円の損失)との比較で見ると、減収だが赤字縮小の見込みとした。なおI―FREEK GAMESと合併したことに伴い、第3四半期の特別損失に抱合せ株式消滅差損を計上予定である。

 コンテンツ事業ではBtoC向けの新しい知育アプリ開発、絵本制作、絵本レンタルのBtoB事業運営、協業パートナー拡大によるBtoB販路拡大、DX事業では生成AI・RPA・メタバース(VR/AR)・データサイエンス・ゲーム等の専門領域に特化したエンジニアの育成、既存取組案件における商流改善、高単価案件の獲得などを推進する方針だ。積極的な事業展開で収益改善基調を期待したい。

■株価は切り返しの動き

 株価は安値圏だが、調整一巡して切り返しの動きを強めている。出直りを期待したい。11月14日の終値は81円、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS37円38銭で算出)は約2.2倍、そして時価総額は約14億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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