うかいは22年3月期2Q累計大幅増収で最終赤字縮小

(決算速報)
 うかい<7621>(JQ)は11月5日の取引時間終了後に22年3月期第2四半期累計業績を発表した。コロナ禍で厳しい状況が続いているが、前年同期との比較では臨時休業の反動増で大幅増収となり、最終赤字が縮小した。通期予想は引き続き未定としているが、緊急事態宣言解除・経済活動再開で需要が徐々に回復に向かうことを期待したい。なおコミットメントライン契約を締結・更新しているため資金面の不安はない。株価は小幅レンジでのモミ合いからやや下放れの形となったが、赤字縮小を好感して出直りを期待したい。

■22年3月期2Q累計大幅増収で最終赤字縮小、通期予想未定

 22年3月期第2四半期累計の業績(非連結)は、売上高が前年同期比22.2%増の40億24百万円、営業利益が10億79百万円の赤字(前年同期は9億18百万円の赤字)、経常利益が6億20百万円の赤字(同8億94百万円の赤字)、四半期純利益が6億28百万円の赤字(同11億72百万円の赤字)だった。

 コロナ禍で厳しい状況が続いているが、前年同期との比較では臨時休業の反動増で大幅増収となり、最終赤字が縮小した。なお営業外収益に、新型コロナウイルス感染症影響に伴う雇用調整助成金および営業時間短縮に係る感染拡大防止協力金の合計額4億08百万円を、助成金収入として計上した。また前年同期の特別利益に計上した災害による保険金収入1億23百万円、助成金収入1億75百万円、および特別損失に計上した臨時休業による損失5億58百万円が剥落した。

 事業別売上高は、前年の臨時休業の反動増で事業本部(飲食事業部、物販事業部)が21.7%増の37億08百万円、文化事業(箱根ガラスの森)が28.8%増の3億16百万円となった。

 なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高が20億46百万円で四半期純利益が4億63百万円の赤字、第2四半期は売上高が19億78百万円で四半期純利益が1億65百万円の赤字だった。四半期ベースで赤字縮小傾向である。

 通期予想は引き続き未定としているが、緊急事態宣言解除・経済活動再開で需要が徐々に回復に向かうことを期待したい。なおコミットメントライン契約を締結・更新しているため資金面の不安はない。

■株価は出直り期待

 株価は小幅レンジでのモミ合いからやや下放れの形となったが、赤字縮小を好感して出直りを期待したい。11月5日の終値は3010円、時価総額は約158億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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