東武鉄道、AI活用「踏切滞留検知システム」本格導入へ、踏切事故削減へ

■高精度AI画像処理でリアルタイム監視を実現

 東武鉄道<9001>(東証プライム)は12月17日、OKI<6703>(東証プライム)と丸紅ネットワークソリューションズが共同開発した「踏切滞留AI検知システム」を導入し、2025年1月16日から本格運用を開始すると発表。このシステムは、リアルタイムなAI画像処理を活用し、踏切内での滞留を高精度に検知する。第一弾として、埼玉県や東京都内の4か所の踏切に設置され、踏切事故削減に大きく貢献することが期待される。

 「踏切滞留AI検知システム」は、AIエッジ技術や骨格検知技術を活用し、カメラ映像をその場でリアルタイムに解析することで、人や自転車の踏切内滞留を即座に検知する。検知後は特殊信号発光機と連動し、接近する列車の運転士へ異常を知らせる仕組みだ。従来、踏切障害物検知装置が未設置の踏切では、非常ボタンを押す以外に異常を知らせる手段がなかったが、同システムにより迅速な対応が可能となった。また、設置には汎用カメラを使用するため、導入コストの面でも利便性が高い。

 OKIと丸紅ネットワークは、東武鉄道の踏切で約1年にわたり試験運用を実施し、その結果、安全性と実用性が確認されたことから本格運用が決定した。対象となるのは伊勢崎線と東上線に位置する4か所の踏切であり、これを皮切りにさらなる安全強化が期待される。東武鉄道、OKI、丸紅ネットワークの3社は、今後もデジタル技術を活用し、踏切事故防止と安全性向上に取り組んでいく。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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